2021/06/12（土）UP
（最終更新：2023/11/17 12:54）

無敗アモソフ（左）がリマを圧倒©️Bellator

Bellator MMA
『BELLATOR 260』
6月12日（土・日本時間）米コネチカット州　モヒガン・サン・アリーナ

【MAIN CARD】
▼ウェルター級タイトルマッチ
●ダグラス・リマ（ブラジル/王者）
判定0-3 ※45-50, 46-49×2
○ヤロスラフ・アモソフ（ウクライナ/挑戦者）
※アモソフが新王者に

ミドルを放つリマ（右）©️Bellator

　王者のリマはムエタイ仕込みの鋭い打撃を武器に11年9月の初参戦時からベラトールのトップファイターとして活躍し、19年にウェルター級WGP優勝で3度目の世界王座を獲得。昨年10月にミドル級王座決定戦に挑んだが、前王者のゲガール・ムサシに判定負けし、2階級制覇に失敗した。通算成績32勝8敗。

　対するアモソフは同級1位の最強チャレンジャー。世界コンバットサンボ選手権で優勝するなどサンボをベースとし、12年のプロデビューから無傷の25連勝と未だ負けがない。

　1R、距離の探り合いからインローはアモソフ、リーチで優るリマはジャブから強い左ミドル。リマがパンチに来たところでタックルはアモソフ、胴を抱え上げてテイクダウンを取る。リマがクローズドガードを取るとアモソフは下からの仕掛けを防ぎつつ細かいパウンドを積み重ねる。

　2R、リマがアモソフのジャブにワンツーフックと3発パンチを返す。アモソフはシングルレッグからケージに押し込むと胴に組み付いてテイクダウン成功。ハーフガードで固めてボディへパウンドを落とす。リマはケージ際まで後ずさるとケージに背中を預けて立つ。だがアモソフはすぐにリマの両足を引っこ抜いて立たせない。それでもリマが立つとアモソフはスタンドでバックに付く。

26戦無敗のアモロフ、ウェルター級新王者に（左）©️Bellator

　3R、アモソフが遠い距離を保ちながらテイクダウンの機会を窺うとリマの右をかいくぐってシングルレッグ。胴に組み付くボディロックの形からテイクダウン。クローズドガードを取ったリマにアモソフはパウンドを落とすが後頭部を殴ったとしてレフリーから注意が入りブレイクに。スタンドになるとリマは強いロー。さらに詰めてパンチを放つとアモソフも打ち返すがここでラウンド終了。

　4R、タックルのアモソフにリマは素早く対応するが、アモソフの強力なクラッチは切れずこれまでのラウンドと同じようにボディロックからテイクダウンを許す。クローズドガードのリマは時折下から寝技の仕掛けも見せるがほとんどアモソフのパウンドを防ぐだけの状態。

　5R、アモソフはシングルレッグを取ると引き倒すようにテイクダウン。リマは下から三角絞めを仕掛けるがアモソフは許さず。クローズドガードのリマへコツコツとパウンドを落とし盤石の体制のアモソフ。だがここでリマがケージを蹴って下から腕十字。かなりがっちりと入っているように見えるがアモソフは圧し潰すようにして防ぐと再びクローズドガードへ。そのまま試合が終了し判定は3－0でアモソフ。26連勝で無敗の王者となった。

▼【動画】最強挑戦者アモソフが王者リマを完封！見事な“ボディロック”テイクダウン！

A body lock takedown from the challenger!@PhenomLima vs. @YaroslavAmosov is LIVE now on @SHOsports. #Bellator260 pic.twitter.com/TiWiXEHJC3

— BellatorMMA (@BellatorMMA) June 12, 2021