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【五輪レスリング】土性沙羅がフォール負けで4位に、怪我にも泣かされ「ここまでよくやって来れた」

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2021/08/03(火)UP

土性沙羅

 8月3日(火)幕張メッセにて、東京五輪レスリング女子68kg級3位決定戦に挑んだリオ五輪金メダルの土性沙羅(26=東新住建)が18年世界選手権優勝のアラ・チェルカソワ(ウクライナ)に敗れ、2大会連続のメダル獲得はならなかった。

【フォト】土性沙羅が負けた瞬間、仰向けに倒れ天井を見つめる

 試合は互いにポイントがないまま2分が経過、土性に消極的注意が入り、アクテビティタイム(30秒間で両者にポイントの無い場合は、チェルカソワに1ポイント入る)となる。そして25秒が過ぎ、チェルカソワが執拗に手首を掴んでくるのを拒んで体制を変えた矢先、そのわずかな隙にチェルカソワが押し込んで倒し、土性はそのままフォール負けとなってしまった。

 土性は1回戦で19年世界選手権優勝のストックメンサに0―10のテクニカルフォール負けで完敗したが、気持ちを持ち直し敗者復活戦で勝利、3位決定戦に進んだが勝利に届かなかった。

 試合後、土性は「もう最後だったので、思い切り自分で攻めに行って銅メダルを獲るつもりだったんですけど、この結果になって。6分間戦いきれなかった。悔しいんですけど、試合内容は良くなかったんですけど、自分もここまでよくやって来れたなと。周りの支えてくださった方に本当に心から感謝します」と、悔しさを滲ませながらも感謝を述べた。

 リオ五輪で金メダル獲得後、18年4月に脱臼の癖があった左肩を手術し、レスリングから離れざるを得ない期間があった。そして敗戦も経験したこの5年間を振り返って「負けが続いたり、怪我が増えたり、色々あったんですけど。心が折れそうになったこともありましたが、色んな方に支えてもらって、応援してもらって、またオリンピックのマットに立てて本当に良かったです。(メダル獲得はならなかったが)何倍も色々成長できたなと思います」と答えた。

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