【ONE】KANA、難敵カールソンを撃破し初勝利！3月日本大会でペッディージャーとのタイトル戦が決定

2025/01/31（金）UP
（最終更新：2025/02/13 15:16）

　1月31日にタイ・バンコクで開催された格闘技イベント『ONE Friday Fights 95』のアトム級キックボクシングにて、元K-1 WORLD GPフライ級王者のKANA（32=Team Aftermath）がモア・カールソン（22=スウェーデン）を判定3-0で下し、ONE初白星を飾った。
　この結果、3月23日にさいたまスーパーアリーナで開催される『ONE 172』で、KANAが女子アトム級キックボクシング王者ペッディージャー（タイ）へ挑戦することが決定した。

【フォト】KANAの強打が炸裂！カールソンと激闘シーン

　KANAは戦績22勝（11KO）5敗の元K-1 WORLD GP フライ級王者。23年12月の『K-1 ReBIRTH 2』のタイトル戦でアントニア・プリフティに判定負けし4度目の防衛に失敗。その後K-1を離脱しONEに電撃参戦。昨年12月の『ONE Friday Fights 92』で強豪アニッサ・メクセンとデビュー戦で拳を交えたが、判定負けした。

　対するカールソンは名門チーム・メディザトゥー所属の期待若手。ディフェンス力に定評がある一方、精度の高い攻撃も印象的。強力なロー、右ストレートが危険だ。昨年9月からONEルンピニーに参戦。アトム級ムエタイでロー・チーチェン、セレステ・ハンセンを撃破。2連勝と勢いに乗っている。通算戦績15勝5敗を誇る。

　1R、前後のステップを刻みながらジャブを突き刺し、ロー、ハイと上下に蹴りを散らすKANA。カールソンの受け返しを警戒し、いつもよりハイガードで攻勢。手数ではKANAが上の印象。

　2R、左右スイッチを繰り返すKANA。カールソンの足が止まると、鋭い左ジャブを連打。さらに強いミドルも放ち、攻撃の先手を取る。終盤、KANAが攻撃をまとめようと前に詰めるが、カールソンの精度の高いカウンターを被弾する場面が。

　3Rも強いプレスで前進するKANA。KANAの重い左フックがカールソンの顔を跳ね上がる。ラスト30秒、カールソンを追いかけながらビッグヒットを狙うKANA。互いにダウンはないままタイムアップ。

　判定3-0でKANAに軍配。終始、攻め続けた積極性とジェネラルシップ、手数を評価したか。KANAはこれでONE初勝利を飾った。

　KANAは勝利マイクで「本当はKOしたかったが、前回の敗戦を修正して勝てたのはコーチやトレーナーたちのお陰です」と勝利の喜び。すると、この勝利で、女子アトム級キックボクシング王者ペッディージャーへの挑戦が決定。リング上に上がったペッディージャーにKANAは「あなたは世界最強。だけど勝つのは私」と英語でメッセージ。一方のペッディージャーは「私達は共に似たスタイル、盛り上がる試合で私が勝つ」と返した。

　ONE2戦目で初勝利を飾ったKANA、3月の日本大会でのタイトル挑戦でどのような戦いを見せるのか。

『ONE Friday Fights 95』
2025年1月31日 タイ・バンコク ルンピニー ・スタジアム
▼アトム級キックボクシング
●モア・カールソン（スウェーデン）
判定0-3
○KANA（Team Aftermath）

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