【ムエタイSF】福田海斗がチェップカートとの因縁対決に惜敗、女子バンタム級トップ対決はSHIORIN♡勝利

ラチャシー(右)がダウンを奪い勝利!
▼DAY FIGHT セミファイナル 日タイ国際戦60㎏契約3分×3R(延長なし)
〇ラチャシー・ノーナクシン(タイ/ノーナクシンジム東京)
判定3-0 ※29-28
●山田哲也(LEGENDGYM)
強豪ジュニア選手を輩出し、全国的にもその名が轟くLEGENDGYMの山田哲也会長が引退試合に臨んだ。現在47歳、2017年にタイのリングで試合して以来、8年ぶりのリング復帰&引退試合ということで、セコンドには“星野姉妹”として女子キック界にその名を轟かせた星野依莉&楓姉妹の実娘二人が付く。

ラチャシーがボディにキック
対するラチャシーは現在32歳、今年1月に青木大好き(OZジム)との試合を最後にリングから離れようとしていた時に山田哲也との試合オファーがあり、それならば!ということでダブル引退試合を受けて立った。
山田は47歳とは思えないほどシャープなボディで登場、場内にひときわ大きな歓声が響く。対するラチャシーは歴戦の雄らしく落ち着いた表情でリングイン。
両者の対決はいきなり動いた。第1R早々、右ミドルキックを繰り出す山田にラチャシーは柔らかい動きで捌くと左フックにカウンターの左ヒジをドンピシャで合わせダウンを奪う!その後もサウスポーのラチャシーに距離をコントロールされヒットさせることが出来ない山田。

ダブル引退試合はラチャシーが判定勝ち
続く第2R、山田は距離を潰してパンチ勝負に切り替えるとラチャシーは徐々に失速、山田のパンチを被弾する場面が多くなる。ロープを背負いカウンターを狙うものの、山田のミドルキックとパンチのコンビネーションがクリーンヒット、場内も大いに沸きあがりこのラウンドは確実に山田がリード。
最終R、ポイント的には後が無い山田は前に出てパンチを振るう。しかし、踏み込んでワンツーもラチャシーに組み付かれパンチをまとめ切ることが出来ない。それでも山田は驚異的なスタミナでヒジも振るいラチャシーの体力をさらに奪っていく。最後はフラフラになりながらもラチャシーは要所要所で効果的な左ミドルをヒットさせ必死にポイントを守る。ジャッジ泣かせの試合内容となったが、レフェリーは最後まで踏ん張ったラチャシーの手を挙げ、ラチャシーが判定勝利。敗れたとはいえ山田にも場内から万雷の拍手が送られた。
試合後、リング上で両者の引退セレモニーが行われ、佐藤代表から両者に花束が贈られた。

国際戦で中島が勝利
▼NIGHT FIGHT 日タイ国際戦55.5kg契約3分×3R(延長なし)
〇ティー・JSK(タイ/治政館)
判定3-0 ※30-28、29-28、30-28
●中島大翔(GETOVER/NJKFスーパーバンタム級6位)
ムエタイレジェンド選手ウティデート・ルークプラパーツ(2008年ムエタイ最優秀選手)を父に持つ最強遺伝子、ティー・JSKは、7月の「スックワンキントーン」では元JKA フェザー級チャンピオン・皆川裕哉(KICK BOX)を判定で下し、国内では負け無しの連勝中。サウスポー独特の距離感支配とテクニックはまさに難攻不落を感じさせる。

ティーがキックを放つ
対する中島大翔は所属するGETOVERの中島稔倫会長(第18代全日本バンタム級チャンピオン/第2代NJKFフェザー級チャンピオン)を父に持ち現在、NJKFスーパーバンタム級6位で伸び盛りの注目選手。
第1R、中島は早いリズムからジャブ、インロー。ペースがつかめないティーは遠い間合いからいきなり左ヒジを振り回し首相撲へ。中島は左前蹴りを顔面に当て、右ローから右ミドルのコンビネーションもヒットさせる。このラウンドはやや中島が有利か。

勝利する中島
第2R、リズムを取り戻したティーは遠い間合いから左ミドル、組むと再三中島のバランスを崩しリード。打撃勝負に持ち込みたい中島だが、間合いをうまくコントロールされなかなか懐に入ることができない。
そして最終R、先に右ミドルを当てる中島だがそのままティーに組まれ体勢をコントロールされてしまう。逆にティーはサウスポー特有の遠い間合いからの左ミドルをヒットさせ印象が良い。余裕の出てきたティーは後ろ回し蹴りも見せ試合終了。判定は3-0でティーが勝利した。
▶︎次のページは、エークモンコン・MFCvs天野颯大、その他試合結果

激しい打ち合いの末に天野が勝利
▼NIGHT FIGHT(第4試合) 日タイ国際戦65kg契約3分×3R(延長なし)
●エークモンコン・MFC(タイ/ムエタイファイタークラブ/元ルンピニースタジアムフライ級王者/元タイ国プロムエタイ協会スーパーフライ級王者/元WMC世界バンタム級王者)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-27
〇天野颯大(キング・ムエ/K-1甲子園2021 -60kg王者/第10回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジAクラス -60kg優勝/第35回K-1アマチュア チャレンジAクラス -60kg優勝)

打ち合う両者
天野が元王者エークモンコンに完封勝利! 天野颯大は今年5月『K-1 BEYOND』(横浜BUNTAI)にて、レオナ・ぺタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)とスーパーフェザー級(60㎏)で対戦予定であったが計量をクリアできず、当日再計量65㎏で試合は行ったものの1RKO負け。一時は引退もほのめかしていた天野だが、あらためて戦線復帰を決意。階級をアップし、今回はムエタイルールでの再出発となった。
その天野と対戦するのはエークモンコン・MFC。関西のムエタイ界で大きな勢力を誇るMFC(ムエタイファイタークラブ)に所属する元タイ3階級王者。2023年には「K-1 WORLD GP 2023両国大会」で当時K-1ライト級王者だった与座優貴と対戦しており(1RKO負け)、奇しくもK-1というフィルターを通じて非常に興味深い対戦となる。
試合はエークモンコンと共に天野も華麗なワイクルーを披露した後、K-1での試合時と同じように小刻みに上体を揺らして天野がプレッシャーをかけ、エークモンコンが右ミドルを放つとキャッチしてパンチ・ローを返していく。左三日月蹴りを当てると今度はフェイントからの左ボディアッパーが爆音を立ててクリーンヒット!場内からドッと歓声が沸き、さらにエークモンコンに右フックのカウンターを合わせペースを掴む。首相撲でもエークモンコンの顔をおさえ体勢を有利に進める。しかし中盤からエークモンコンも距離を修正し、遠い間合いから前蹴りや左ミドルをヒットさせるが、天野も左ミドルで対抗。

天野が国際戦を制す
第2R、頭を振ってリズムの早い天野に対しエークモンコンはハイキックを狙い撃ち。天野の側頭部をかすめ、パンチを打ち返してきたところにヒジのカウンターを合わせうまさを見せる。リードを守りたい天野は近い間合いから右の飛びヒザ。お互いのパンチが交錯する中でもエークモンコンはミドルキックを織り交ぜ、首相撲でも体勢をうまく作り天野の攻撃を遮断。
展開が膠着しつつ迎えた最終R、若干動きが鈍ってきたエークモンコンに対し天野は接近戦を仕掛け縦ヒジを強振!中盤はお互いヒジの打ち合いとなり、場内は大盛り上がり。エークモンコンがハイキックを見舞うと運動量の落ちない天野はバックハンドーブローを返し、ラスト30秒はパンチでラッシュしお互い激しい打ち合いに。
レフェリーが終了のゴングを聞き分けられないほどの大歓声が上がり、勝敗は判定に。30-28が2名、30-27が1名、天野を支持し天野判定勝ちとなった。
<その他試合結果>
~DAY FIGHT~
▼DAY FIGHT第5試合 日タイ国際戦フェザー級3分×3R(延長なし)
〇コッチャサーン・FELLOWGYM(タイ/元ルンピニースタジアム スーパーバンタム級7位)
TKO 2R ※セコンドよりタオル投入
●一仁(真樹ジムAICHI/第8代J-NETWORKフェザー級王者/第22代MA日本フェザー級王者)
▼DAY FIGHT第4試合 日タイ国際戦69㎏契約3分×3R(延長なし)
●ケンサック・ナヤバシキック(タイ/納屋橋キック/Ford Ranger Tournamentバンタム級優勝/元スックアッサウィンダムバンタム級王者)
判定2-1 ※29-28、28-29、28-29
〇滝口幸成(KONGS/元WMCインターコンチネンタルウエルター級王者)
▼DAY FIGHT第3試合
スーパーバンタム級3分×3R(延長なし)
-中島凛太郎(京都野口ジム/NJKFスーパーバンタム級5位)
ドロー ※29-29、28-29、29-28
-大岩竜世(KANALOAGYM/WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級6位)
▼DAYFIGHT第2試合 セミプロルール 日ブラジル国際戦73kg契約 2分×3R(延長なし)
〇鈴木浩佑(WINRAD)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-27
●HIDEYUKI VINICIUS(INFINITE THAI BOXING)
▼DAYFIGHT第1試合 セミプロルール42kg契約 2分×3R(延長なし)
〇裕 歩(納屋橋キック)
判定3-0 ※29-28、30-28、30-27
●朔・PSKムエタイ大阪(PSKムエタイ大阪)
~NIGHT FIGHT~
▼NIGHT FIGHT第5試合 日タイ国際戦62kg契約3分×3R(延長なし)
●ペットナードゥーン・OISHIGYM(タイ/OISHIGYM)
判定2-1 ※28-29、29-28、28-29
〇ハル・ルーククロンタン(秋田巴琉/キング・ムエ/元スックワンキントーン スーパーフェザー級王者)
▼NIGHTFIGHT第3試合 セミプロルール90kg契約 2分×3R(延長なし)
〇ナギチャイ・フブキジム(風吹ジム)
TKO 1R ※パンチ連打でレフェリーストップ
●山本“バッファ”弘樹(Buffa GYM/元NJKFスーパーウェルター級1位 元Boxfightミドル級チャンピオン)
▼NIGHTFIGHT第2試合 セミプロルーバンタム級 2分×3R(延長なし)
●岡本翔悟(風吹ジム)
判定3-0 ※29-28、29-28、30-27
〇高山 敦(ストライキングジムAres)
▼NIGHTFIGHT第1試合 アマチュアルール55kg契約 2分×3R
〇武智代(神風蹴殴)
判定3-0 ※ジャッジ3者とも29-28
●木村琉誠(Taisho GYM handa)
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