【パンクラス】石渡がV4達成、次はUFC参戦へ
▼メインイベント 第14試合 バンタム級キング・オブ・パンクラス・タイトルマッチ 5分5R
○石渡伸太郎 (CAVE/第2代バンタム級キング・オブ・パンクラシスト)
判定3-0 ※48-47、49-46、48-47
●ジョナサン・ブルッキンズ(アメリカ/Tristar/TUF 12優勝者/挑戦者・同級8位)
※石渡が4度目の防衛に成功。
2014年11月に一度対戦している両者。その時は、ジョナサンの長いリーチから繰り出されるパンチで石渡は1Rから左目が腫れ、3Rにはチョークスリーパーを極められかけるなどして石渡が判定で敗れている。
ジョナサンはUFCファイター育成番組「TUF 12」のトーナメントで優勝し、その後UFCで4戦を経験。石渡戦後は元UFC王者ジョルジュ・サンピエールが所属するカナダのTristar Gymに移籍し、さらに腕を磨いてきた。
しかし、前日計量でジョナサンは初回0.9kgオーバーの62.1kg、4時間後の最終計量も変わらず62.1kgで計量失格。規定により、石渡が勝利した場合のみ王座防衛として公式記録に残り、それ以外はノーコンテストとなることが試合前に発表された。
1R、左ローを蹴っていく石渡。ジョナサンが伸ばした手がサミングとなり、試合は一時中断。再開後、ジョナサンはサイドキックを多用し、タックルを仕掛けるが石渡はテイクダウンを許さない。
2R、左右ハイキックを繰り出すジョナサンに石渡の左右フックがヒット。さらに左ローでジョナサンがバランスを崩す。テイクダウンを許さなかった石渡だが、残り30秒で初めてテイクダウンされる。しかし、下からフロントチョークの体勢に。
3R、石渡はパンチでボディを狙い、ケージ際では打ち合いを仕掛けてきたジョナサンと打ち合いに応じる。ジョナサンのタックルは防ぐが、組まれてヒザを数 発もらう。石渡は体勢を入れ替えるとテイクダウンを奪い、ジョナサンはすぐに立ち上がる。石渡は左ストレートをヒットさせ、終了間際にはジョナサンを持ち 上げてマットに叩き付けた。
4R、石渡が左ロー、左フックを決めると、ジョナサンも打ち下ろすような左ストレートをヒットさせる。ジョナサンがタックルからバックを奪うが、石渡は何もさせずに立ち上がる。ジョナサンはそのまま石渡をケージに押し込んでのヒザ蹴り。
5R、ジョナサンのタックルがバッティングとなり、試合は一時中断。再開後、左ローでジョナサンをグラつかせる石渡。ジャンプしての蹴りも見せる。ジョナサンがパンチを打ちに来ると思い切り左右フックを振り回して脅かす。
フルラウンドの接戦は石渡が判定3-0で勝利。リベンジを果たすとともに4度目の防衛に成功した石渡は勝利者インタビューに答え、「僕が少しは強くなった のかな。勝ったけれどつまらなかったですね、すいません。今、パンクラスに強い外国人が入ってきて、その中で防衛しているチャンピオンが僕以外にいます か? 世界で勝負したいです」と、世界に打って出たいと宣言。
試合後のインタビューでは、長身に加え距離を取る戦い方をするジョナサンは戦いにくかったとし、「勝負どころがつかめなかった。でも1回負けた相手と競り勝つのは大変なことなので勘弁してください」と感想を述べる。
そして、「UFCに行きたいです。少々劣化しているとはいえTUFのファイナリストに勝ったのだからもう言っていいでしょう」とUFC参戦を表明。「もし UFC以外(の海外の団体)だったら、パンクラスでやります。強い外国人相手の門番をやりますよ」とあくまでも目標はUFCだけと付け加えた。
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