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【ONE】ムエタイ強豪セーマペッチが勝利、中国チェンロンを多彩な攻撃で圧倒

2023/02/25（土）UP

渾身の左を放つセーマペッチ©️ONE

ONE Championship
『ONE FIGHT NIGHT 7』
2023年2月25日（土・日本時間）タイ・バンコクルンピニー・スタジアム
▼バンタム級キックボクシング
〇セーマペッチ・フェアテックス（タイ）
判定3-0
●ジャン・チェンロン（中国）

セーマペッチの左ミドル！©️ONE

　セーマペッチはムエタイで124勝18敗1分のキャリアを持ちタイのトーナメント優勝やイギリスの団体ムエタイ・グランプリ（MTGP）でウェルター王者の実績を持つ。ONEではこれまで9戦6勝3敗。前戦ではリッテワダ・ペッティンディーを相手に2R、左ストレートで失神KO勝利を収めている。

　対するチェンロンは、祖父、父、兄弟の家族3世代がプロの格闘家という格闘技一家に生まれたサラブレッド。秋元皓貴と2度の対戦経験がありいずれも敗戦。現在は5連敗中と厳しい状況だ。

　1R、いきなりワンツー、さらに右フックと強いパンチを振っていチェンロンに対し、セーマペッチは下がりつつカウンターを返すと、遠間では左ミドルを当てる。果敢に前へ出てパンチを振っていくチェンロンだが、セーマペッチは落ち着いて対応する。

地元タイでの勝利に喜ぶセーマペッチ©️ONE

　2R、軸足へ強いローはセーマペッチ。ワンツー、左アッパーなどパンチもヒットさせる。左右のフックを思い切り振るチェンロンだが、セーマペッチはスウェーでかわしつつカウンターも狙う。フック一辺倒のチェンロンに対し、ボディ、アッパー、ストレートとセーマペッチはパンチを打ち分ける。

　3R、変わらず前に出てフックを振り回すチェンロン。セーマペッチは上手く距離を取ってロー、ミドルも当てる。セーマペッチはもはや見切ったか、何度もチェンロンのパンチを空振りさせるとその隙間に右フックや左ストレートを入れていく。最後までペースはセーマペッチで試合終了。判定は3－0でセーマペッチ。多彩な攻撃とディフェンス力を見せ、セーマペッチが危なげなく勝利を収めた。

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