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【RIZIN】“五輪レスラー”太田忍、接戦も号泣の判定負け！“緊急代役”佐藤将光の高い壁を越えられず

2023/10/01（日）UP

太田忍（右）が、元修斗世界王者の佐藤将光に判定負けを喫した

RIZIN FIGHTING FEDERATION
『RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA』
2023年10月1日（日）ドルフィンズアリーナ（愛知県体育館）
▼第12試合 RIZIN MMAルール：5分 3R（63.0kg）
●太田忍（パラエストラ柏）
判定1-2
〇佐藤将光（坂口道場一族/FightBase都立大）

太田が佐藤をジャーマンで投げる

　太田は、レスリングの2016年リオ五輪銀メダリストであり、2019年世界選手権金メダリスト。MMA転向後は6戦4勝2敗。今年4月、倉本一真に右フックで衝撃の1R KO勝利を飾り、7月の瀧澤謙太戦ではパンチ連打で1R TKO勝利と、現在2連勝中だ。

【フォト】判定を聞いた太田がケージ内で号泣！

　対する佐藤は、第10代修斗世界バンタム級王者。切れ味鋭い打撃とパウンドを武器にONE参戦から3連勝を飾った。21年2月にファブリシオ・アンドラージに判定負けを喫したが、同年11月にはVTJ 2021で河村泰博をパウンドでTKOし勝利。22年3月にチームラカイ強豪のマーク・ステファン・ロマンに判定負けしたが、今年1月にキム・ジェウォンから判定勝利を収めた。

パンチを打ち込む佐藤

　太田は当初、井上直樹との対戦が決まっていたが、井上が体調不良で欠場。大会1週間前に佐藤が緊急参戦する形となった。

　1R、佐藤は前蹴り、サイドキック。これをかわした太田は、タックルからサイドにつき、ジャーマンで投げる。上からがぶった太田に対して、佐藤は脱出。佐藤は右を放ちにいくも、太田は組み付く。バックを奪った太田は、離れ際にパンチ。佐藤はヒザ蹴りも、太田はかわしてサイドにつく。ケージに押し付ける太田に対して、佐藤は腕を極めに行きながら引き込む。

ギロチンチョークを仕掛ける佐藤

　2R、佐藤は前蹴り、右からヒザ蹴り。プレッシャーをかける佐藤は、左をボディへ。太田は右を放ちながら組み付き、ケージ際へ。佐藤は上からがぶりながら、下段カカト蹴りを放つ。太田はシングルレッグからテイクダウンを狙うも、佐藤はすぐに立ち上がる。佐藤は左をヒット。太田はサイドについて投げる。
　佐藤が立ち上がると、ケージ際へ押し付ける太田。さらにジャーマンで太田が投げるが、崩れてしまう。寝技で太田が上からがぶるも、佐藤が脱出。パンチを打ち合い、太田がケージへ。太田は離れ際に、右からハイキックのコンビ。佐藤は前へ出て左右のパンチを放った。

ギロチンチョークを外した太田（上）がパウンドを放つ

　3R、佐藤は前へ出て左ジャブ。太田はフェイントをかけながら組み付くと、ケージへ。佐藤は正対して、下段カカト蹴り。太田は右をもらうが、組み付いてテイクダウンを狙う。佐藤は立ち上がり、ヒザ蹴り。打撃の佐藤か、テイクダウン狙いの太田か、同じ展開が続く。シングルレッグを狙いながら、パンチを打つ太田。
　鼻血が流れる太田に、佐藤は右のパンチから左ハイキック。組み付く太田に、佐藤はギロチンチョーク。外した太田は、上からパウンド攻撃。佐藤は足を効かせるが、太田がパウンド攻撃を繰り返したところで試合終了。

　甲乙つけがたい接戦だったが、的確に打撃をヒットさせ続けたのを評価されたか、佐藤が判定2-1のスプリットで勝者。敗れた太田は悔しさの余りケージ内で号泣した。

勝利した佐藤

　勝利した佐藤は「太田選手は、本当に強かった。凄い、心もタフでした。RIZINファンのみなさん、始めまして。にわかじゃないファンしか知らないと言われていて、メインを外されちゃったんで、メインを張れる人間になれるようにやっていきます。格闘技の人生晩年、最終章だと思っています。でも、楽しいです。こういう素晴らしい舞台へ来れて幸せです。決断の時、決めるのは自分。みなさんも、自分の人生を自分で決めていってもらえれば嬉しいです」と挨拶した。

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