【KNOCK OUT】王者・小笠原瑛作、オープンフィンガー戦で無念の判定負け、豪快フック当てるもダウン奪えず
株式会社 Def Fellow
MAROOMS presents『KNOCK OUT 2023 vol.5』
2023年11月5日(日)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第8試合) スーパーファイト/KNOCK OUT OFG-REDフェザー級 3分3R・延長1R
●小笠原 瑛作(クロスポイント吉祥寺)
延長判定0-3 ※三者とも9-10
〇ウィン・シットチェニイム(タイ)
※本戦判定は28-29、30-29、29-29
小笠原は持ち前のスピードで“スピードアクター”の異名を取る、KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(-55.0kg)、フェザー級(-57.5kg)の2階級制覇王者。今年3月大会ではルンピニースタジアムで3階級制覇を達成した超強豪ロンナチャイ、6月にはトンミーチャイ・FELLOW GYMに勝利。続く8月にはONE Friday Fightsに出場すると、ヨッドウィッタヤ・ペッチョンプーに初回秒殺KO勝ちを収めている。
対するウィンは、85戦65勝(25KO)20敗の戦績で、ボクシングアジア大会優勝の実績を持つ。当初、小笠原の相手はパンサックが予定されていたが、10月6日に行われた『ONE Friday Fights』にて初回KO負けを喫し、来日が不可能となったため、変更となった。
1R、小笠原がロー、前蹴りを散らす。ウィンは右の蹴りを放つが、空振り。小笠原は左右に動きながら、ボディ打ちを見舞う。ウィンは右構えへスイッチ、小笠原が左ボディストレートを強打する。ウィンは右ミドルを蹴る。小笠原は前蹴りで突き放し、ハイキック、ローと餌をまく。
2R、小笠原が左のインローで先制、ウィンは右ミドルを返す。小笠原はじりじり距離を詰めつつ、ローキック狙い。足を意識させつつ、顔面へのパンチも打つ。フェイントからボディ打ち、顔面へのフックを打つ小笠原。ウィンも負けじと押し返し、近距離でのヒジ打ちで応戦する。小笠原も下がりながらのフック連打を当てていく。
3R、ウィンが右ストレート、ヒザ蹴りで前に出る。小笠原は左右フックから左ロー。小笠原の左右フック、ストレートが立て続けに入るが、ウィンは打たれ強く倒れない。ウィンは小笠原の前進に右ミドルを合わせる。残り1分、最後までボディ、顔面へパンチを見舞う小笠原。ウィンは首相撲からのヒザ蹴り、そして右ストレートで前進する。
ジャッジは1-1のドローとなり、1Rの延長戦へ突入する。
延長R、両者ともミドル、ローの蹴り合い。ウィンは右ミドルで快音を響かせる。小笠原は自ら圧をかけて、左ストレート。ウィンのミドルに対して、左右フックを打つ小笠原。小笠原は左ローを多用、ウィンは前蹴りで突き放す。残り1分、ウィンは右ミドルの手数で勝負する。小笠原はボディ打ちを混ぜつつ、KOを迫るが、近距離ではウィンが組んで逃れる。最後までミドルで流していったウィン。
ジャッジ3者はミドルの手数で上回ったウィンを支持。ウィンが初参戦で現役王者・小笠原を延長判定で下した。
勝利したウィンは、マイクで「今日は勝てて嬉しいです。応援してくださった日本の皆さんありがとうございました。またKNOCK OUTのリングに上がりたいです」とアピールした。
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