【UFC】元王者ピョートル・ヤン、連勝の中国強豪ヤドンを撃破!連敗から脱出
3月10日(日本時間に米国フロリダ州マイアミで開催された総合格闘技イベント『UFC299』のバンタム級マッチにて、元王者で同級4位のピョートル・ヤン(31=ロシア)が同級7位のソン・ヤドン(26=中国)を激闘の末に判定で下し、連敗を止めた。
ヤンは強靭なフィジカルとハードパンチを武器にする元バンタム級王者。22年4月の王座統一戦でアルジャメイン・スターリングに敗れ、その後もショーン・オマリー、メラブ・ドバリシビリに判定ながらも連敗。復活が期待される一戦だ。
対するヤドンは散打やボクシングをベースにする中国強豪。22年9月にコーリー・サンドヘイゲンにTKO負けするも昨年は2戦全勝。4月にリッキー・シモンをTKOで下すと、同12月にクリス・グティエレスを撃破し、波に乗っている。
1R、ローの蹴り合いで距離を探る両者。ヤドンがジワジワと前進しながらパンチを繰り出すと、ヤンは左右スイッチを繰り返しながら距離を微妙に変え応戦。残り1分半、ヤンの右ローの蹴り足を掴んで、ヤドンがテイクダウン。すぐにバックテイク、背後からコントロールする。
2R、ヤドンがパンチを繰り出しながらヤンを金網に押し込み強烈なヒジを当てる。ヤドンがタックルのフェイントを混ぜながらパンチを打つが、ヤンはこれに反応しカウンターを狙う。後半、ヤドンの手数のペースが上がり、ヤドンが押し気味と思われたが、ヤンがアッパーを当て反撃。残り数秒、ヤンがテイクダウンを奪い、トップからヒジ!ヤドンの左目まぶたがカットし流血する。
3R、近距離で打ち合い両者。互いにジャブ、ワンツー、バックスピンキックと攻撃を出し合う。ヤドンはタックルしながら、流れを引き寄せようとするも、ヤンはそれを防御。ヤドンのカットした左目から再び流血する。残り1分、トップを奪ったヤンがヒジ、鉄槌を落とす。残り数秒、ヤンがダースチョークのセットしたところでタイムアップ。
判定は3-0でヤンが勝利し、遂に3連敗から脱出。一方のヤドンは連勝が止まった。
WME-IMG
『UFC 299』
2024年3月10日(日本時間)米国フロリダ州マイアミ カセヤ・センター
▼バンタム級
○ピョートル・ヤン(ロシア)
判定3-0 ※三者ともに29-28
●ソン・ヤドン(中国)
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