【ONE】“ムエタイ伝説”サムエー、卓越した技術で“中国神童”ペイメンを撃破!王座返り咲きをアピール
ONE Championship
『ONE 169』
2024年11月9日(土)バンコク ルンピニー・スタジアム
▼ストロー級キックボクシング
○サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
判定3-0
●ジャン・ペイメン(中国)
サムエーは400試合以上を戦い、輝かしいキャリアを築き上げてきた元ONEフライ級ムエタイ世界王者。ムエタイ界ではルンピニースタジアム、プロムエタイ協会で複数の階級でタイトルを獲得し、史上最高のムエタイ選手の一人とされる。一時は現役を退いたものの昨年3月に復帰。タイトル再挑戦では敗れたが、今年9月のムエタイルールでの前戦ではアクラム・ハミディを正確無比な左ストレートを当て、秒殺KO勝利、完全復活を決めた。
対するペイメンは21歳の期待の若手。判定負けでベルトは逃したものの、同級王座決定戦で、王者に輝いたジョナサン・ディベラと一進一退の戦いを繰り広げた。サムエーとは20歳の年齢差だ。
1R、序盤から強い圧力で距離を詰めるペイメン。左フックからの右ストレートを強振する。サムエーは冷静に左ミドル、左ヒザ蹴り、インローを打ち返す。勢いはペイメン、ヒットの精度はサムエーか。
2R、さらにパンチの回転数を上げるペイメン。勢いでサムエーの技術を消したいか、ガードの上からでもボディやストレートを次々と叩き込む。ロープを背にするサムエーは、ヒザ蹴り、右カウンターを当て、被弾覚悟のペイメンは前に出続ける。サムエーのヒザ蹴りでペイメンの動きが止まる場面も。
3Rもガンガン前に詰めるペイメン。連打のペイメンだが、サムエーはペイメンの打ち終わりに左ヒザ蹴り、左ストレート、左ハイキックを当てる。終盤はサムエーの肩口の左ミドルが効いたか、ペイメンの右の伸びがなくなる。
判定は3-0でサムエーに軍配。嵐の様な猛攻を見せたペイメンだったが、ムエタイ界のリビングレジェンドがその卓越した技術力で圧倒。サムエーは勝利マイクで王座返り咲きをアピールした。
▶︎次ページは【フォト】“ムエタイ伝説”サムエー、20歳差の新鋭ペイメンを撃破!
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