【WFKO世界大会】世界一に最も近い「最強空手ギャル」蹴り技炸裂なるか！？網川来夢「筋量増え、海外に負けない身体作った」

2025/05/27（火）UP
（最終更新：2025/07/22 12:43）

 　5月31日（土）～6月1日（日）、東京・有明アリーナで開催されるフルコンタクト空手界で初となる、流派・団体を超えた世界統一戦『第1回全世界フルコンタクト空手道選手権大会（WFKO）』。
　この大会で、”最強の空手ギャル”こと23年の新極真会の世界選手権2位・網川来夢（21=新極真会福岡支部）が筋肉を増やしパワーアップ、初の世界一に近づいているのだ。

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 　女子選手としては珍しく171cmという長身を誇る網川。その体格を活かした戦い方が、世界で通用する理由のひとつだ。得意技は、相手が距離を詰めてきた時の接近戦で炸裂する膝蹴り。これまで多くの選手がこの一撃に苦しめられてきた。さらに、中間距離ではリーチを活かしたハイキックを自由自在に蹴りの武器としている。網川は「女子の試合はどうしても接近戦になりやすい。でもその中で自分の距離、得意な技を出せるかどうかが勝負」と語る。

■23年の世界重量級王者を下し、準優勝

 23年開催の新極真会第13回全世界空手道選手権大会で、網川は世界中の注目を集めた。体重無差別にて行われたこの大会、女子重量級の絶対王者だったブリジタ・グスタイタイテを撃破し、堂々の決勝進出。惜しくも決勝で鈴木に敗れはしたが、準優勝という実績は空手界に大きなインパクトを残した。網川は「まだ、あの時の悔しさを覚えています」と語る彼女の目は、すでに“リベンジ”の先を見据えている。

 ■新技「ヴァレリーキック」でさらなる進化

　現在はパーソナルトレーニングを導入し、フィジカル強化にも余念がない。その成果は着実に実を結び、長時間の接近戦にも耐えうるスタミナとパワーを手にした。大会に向け「体幹、パワーの強化を重点的にしてきました。昨年よりもトレーニング重量も上がり筋量が増えても動ける、また海外勢に負けない身体を作りました」とその成長を語る。

　さらに注目すべきは、磨き上げている『ヴァレリーキック』の存在だ。前蹴りや膝蹴りが使いにくい場面での“突破口”として、戦術の幅を広げるこの技術が、今回のトーナメントのカギを握る可能性は高い。網川は「どんな相手が来ても、どんな距離でも、自分の技が出せるように。そうなれば自然と結果はついてくる」とし「今まで支えてくださった方々に華麗な組手と結果で恩返ししたい」と意気込んだ。

■今回の世界大会で2回戦から山場に！
　網川は1回戦で南米チリの選手と対戦するが、2回戦で早くも優勝候補で昨年11月、初のEFKO（ヨーロッパフルコンタクト空手道連盟）ヨーロッパ大会で同階級で優勝したアネタ・メスカウスキエネ（リトアニア）と対戦する。それに勝てば準決勝で全日本3連覇の久保田千尋、それに勝てば決勝で昨年全日本の準決勝で敗れた目代結菜との対戦となる。その目代も準決勝で優勝候補で新極真の全ヨーロッパ大会同級優勝のイヴァンカ・ポポヴァ（ブルガリア）と対戦するため、誰が決勝まで勝ち上がるのか読めない状況だ。

　その中で網川はどこまでパフォーマンスを発揮できるか、大いに注目される。果たして華麗な蹴り炸裂なるか。
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