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【新日本キック】元二階級王者・松本哉朗が引退「キック界に恩返ししていきたい」

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2015/12/10(木)UP

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元日本ミドル級&ヘビー級王者・松本哉朗(中)

 12月13日(日)東京・後楽園ホールで開催される『SOUL IN THE RING 13』にて引退式を控える元日本ミドル級&ヘビー級王者・松本哉朗(藤本)のインタビューが、主催者を通して発表された。

 1999年4月18日にプロデビューし、今年2月のNO KICK NO LIFEでのノブ・ハヤシ戦(松本の1RTKO勝ち)がラストマッチとなった松本。

「15年、63戦(44勝12敗6分1無効試合)やってきて完全燃焼しました。大きなケガもなく、40歳まで現役を続けられ、悔いは全くないです。体はまだまだ元気ですが、モチベーションがなくなったのが一番の理由です。ヘビー級に転向したので仕方がないですが、得意のヒジありの試合が出来る機会が激減し、相手もなかなか見つからない時が続きました。ヒジなしの試合で勝っても嬉しいが、何か物足りない。そんな時に40歳の節目となり、地元である大田区での試合を最後にしようと決意し、NO KICK NO LIFEに挑みました。ジムの先輩でもあり主催者の小野寺力さんには最後にヒジありの試合を用意して頂き本当に感謝しています」

 松本はミドル級とヘビー級の二階級を制覇しており、それぞれの階級での試合を振り返ってもらった。

「ミドル級の試合では、2002年に(新日本キックボクシング)協会が初めて他団体に出場した極真会館主催の『一撃』でのギャリーオニール戦が思い出深いです。当時、極真のスターだったギャリー選手と試合をするとは思ってもいなかったことと、協会が初の他団体に出場ということでチャンピオンになったばかりの私が選ばれプレッシャーが凄かった思い出があります。結果はKO勝ちで最高でした。ほか、ミドル級では6回防衛しましたが、全ての試合が思い出になっています。やはりタイトルマッチは別物ですね。

 ヘビー級に転向してからは、他団体に出場する機会が多く、レベルスでの試合は思い出深いです。良い舞台で試合をさせて頂きました。あとは天田選手にKO負けしておまけに拳を骨折……散々な目に遭いましたが、4年後にリベンジ出来たのは嬉しかったですね。判定でしたが(笑)」

 所属する藤本ジムでは、元日本フェザー級王者・内田雅之、元日本ライト級王者・石井達也、元日本ウェルター級前王者・緑川創、日本ライト級王者・勝次、元日本フライ級王者HIROYUKIといった後輩たちが現在、活躍している。「現役を止めてからジムにミットを持ちに行く時もあるのですが、緑川は本当に練習します。ムカつくので認めたくないですが(苦笑)。石井も内田も風格が出てきて、その先輩達の背中を見て勝次や古岡(大八)、これからチャンピオンになるであろう松岡(力)たちは練習に励んで欲しいですね。名門目黒ジムの名前を伝え続けて欲しいです」という。

 最後に「長年お世話になった藤本ジム・藤本(勲)会長には本当に感謝しています。入門当初から今の会社で働きながら選手を続けてきましたが、仕事に関して理解して頂いたおかげで両立しながら選手を全う出来ました。あと、ファンの方々、15年間応援ありがとうございました。これからはキックボクシングという素晴らしい競技を普及させる為にもキック界に恩返ししていきたいと思います」とメッセージを送っている。

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