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【シュートボクシング】宍戸大樹が最後の計量をパス「集大成見せる」

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2016/04/02(土)UP

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最後の計量をパスし、ガッツポーズを見せる宍戸。明日の試合で18年間のプロ選手生活にピリオドを打つ

 4月3日(日)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2016 act.2』の前日計量&記者会見が、2日(土)17:00より都内にて行われた。

 今大会で引退試合を行う“ミスターSB”宍戸大樹(シーザージム)は、ウェルター級(67.5kg以下)の契約体重をクリアーし、最後の計量を一度目でパスした。対するMAX MUAYTHAIスーパーライト級王者ジャオウェハー・シーリーラックジム(タイ)は69.35kgで850グラムオーバー。再計量でのパスを目指すことになった。

 会見の冒頭では、シーザー武志会長が次のように挨拶。

「宍戸はSBに入って19年目になります。シーザージムが浅草に移る前は白山にあったんですが、そこで最後に入ってきたのが宍戸でした。それ以来、内弟子としてずっとやってきました。今は内弟子制度がないですし、なる選手もいないので最後の僕の内弟子です。思い出を作ってくれた彼の引退は寂しい気がします。引退する日に“シー(4)ザー(3)の日”を選んでくれた師匠思いの弟子です」

 宍戸は、「明日は自分のSB人生の最終地点になります。20歳からこの世界に飛び込んでいろいろなことを経験させていただき、まだ半人前ですが、一端の格闘家にはなれたかと思います。今までやってきたことの集大成として、最高のSBを見せたい。その姿を後輩に見せて、何かを感じ取ってもらいたい」と挨拶。

 今回の試合は昨年9月の再戦となり、宍戸自らヒジによる攻撃を認めた旧SBルールを希望し、行われることになった。その理由を宍戸は次のように語った。

「自分が入門してアマチュアを経てプロになった当時は、エキスパートクラスはヒジありでした。自分も早くヒジありでガツガツした試合をやりたいと思って頑張ってきました。ひとつ技が制約されるだけで試合は変わってきます。SBは立ち技最強という看板を掲げているので、立ち技の全てが認められたルールで最後の試合を見せたいと会長にお願いしました。本来のSBルールに立ち返って、現時点での自分の最高試合、自分のベストバウトを作り上げたいと思っています」

 引退試合を迎えるにあたって「この日を迎えるまでに感傷に浸ってしまい、振り返ることもありました」という宍戸だが、「最後はいつも通り強い相手に勝つために、どうやったら勝てるかだけを考えて練習に集中出来ました」という。

「何をやるにしてもこれが最後の試合ですから、明日は悔いが残らないように今まで培ってきた、学んできたことの全てを出し切れるように総力戦で試合をしたいと思います」と、完全燃焼を誓った。

 一方、シーザー会長から「遠慮せずにガンガン、ボコボコにやって欲しい」と激励されたジャオウェハーは「今回はヒジあり、3分5Rでムエタイの試合に近い。最高の調子に仕上げてきたので、いい試合を見せて勝ちたい。宍戸とは昨年対戦して、動きが速くてバックハンドブローが得意で、バックキックは効かされてしまった。でも今回はヒジがあるのでありがたい」とコメント。

 ジャオウェハーは昨年12月、主戦場であるムエタイの国際大会『MAX MUAYTHAI』でトーナメントに出場し、3試合のうち2試合でヒジによるKO勝ちを収め、優勝もしている。宍戸はムエタイのヒジ凶弾に打ち勝ち、有終の美を飾ることが出来るか。

●編集部オススメ記事
・宍戸大樹、引退試合はムエタイ王者とヒジ打ちありルール
・前回の宍戸vsジャオウェハーは6Rにおよぶ接戦に
 

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