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【ボクシング】パッキャオ五輪で復活なるか=プロボクサー五輪解放案

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2016/05/31(火)UP

 五輪ボクシングは、にぎりづらく分厚いグローブで試合時間がわずか9分。ここに適応し、国際舞台で活躍するためには、プロボクシングとは似て大きく非なる能力が求められ、極論を言えば、自信満々でK-1のリングに上がったプロボクサーたちが、ローキックの餌食となった再来にもなる。戦力としてのプロボクサーは、一般に思われているほどの可能性は秘めておらず、彼らが出場したからといって、大きな危険はまずない。

 それを踏まえても、AIBA最大の狙いはボクシング界の主導権なのだ。この法案が通るか通らないかは、今月末から行われるAIBA臨時総会で投票によって決議される。「プロの下部組織にアマチュアがある」というアメリカ主導のピラミッド構造と対立し、旧共産主義国を中心とした「五輪ボクシングこそ頂点」を理想としてきたヨーロッパの専門家たち数人に話を聞くと「おそらく法案は可決するだろう」と口をそろえる。

 ただし、ボクシングのリオ五輪予選はほぼ終了しており、AIBAのウー・チンクオ会長は「本格的な実施は2020年の東京五輪から」と説明している。五輪ボクシングには第三者委員会による推薦枠なども残されているのだ。万が一、パッキャオが本気でリオ五輪に出ようとすれば、AIBAは強引にでもトーナメントにその枠を設け、IOC(国際オリンピック委員会)も認めそうだ。東京五輪のボクシング会場は両国国技館になる予定だ。法案は可決すれば、ここはかつての「K-1に曙が参戦」のようなプロボクサー参戦の世界観になっているかもしれない。

文:善理俊哉

 

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