【ボクシング】パッキャオが2度ダウンを奪い有終の美を飾る
WBOインターナショナル ウェルター級王座決定戦
2016年4月9日(現地時間)
アメリカ・ラスベガス MGMグランドガーデン・アリーナ
WBOインターナショナル ウェルター級王座決定戦
◯マニー・パッキャオ(37歳=元世界6階級制覇/フィリピン)
判定3−0 ※三者とも116−110
●ティモシー・ブラッドリー(32歳=元世界2階級制覇/アメリカ)
「母を助けるためにボクシングを始めたが、今度は母国を助けるためにボクシングをやめる」
フィリピンの国会議員でもあるマニー・パッキャオ(37歳=フィリピン)の引退試合。
史上2人目の世界6階級制覇王者で57勝(38KO)6敗2分という輝かしい戦績を残す。
相手はティモシー・ブラッドリー(32歳=アメリカ)。
世界スーパーライト級、世界ウェルター級を制し、33勝(12KO)1敗1分1無効試合の戦績だ。
パッキャオとは1勝1敗、今回は決着戦と言える。
パッキャオは昨年のメイウェザー戦に敗退後、右肩の手術をしており、約1年のブランク明け。サウスポーのパッキャオにとって重要なジャブを放つ右肩の回復度は如何に。
一方、ブラッドリーは昨年6月のWBO世界ウェルター級暫定王者決定戦で3−0の判定で勝利し正規王座に認定。11月の防衛戦では2階級制覇を狙うブランドン・リオスに9RでTKO勝利している。識者の中では年齢差も含めて現在好調のブラッドリー優勢の見方が強い。
「相手は以前より強くなっているのでエキサイティングな試合になりそうだ」とパッキャオも前日にコメントしている。
パッキャオの左かブラッドリーの連打か。
1Rからパッキャオは右ジャブ、右フックを多く出し、右肩は回復しているようだ。ブラッドリーはパッキャオが入ってくるところをカウンターから連打を狙う展開。ブラッドリーはパンチのキレと伸びがあり、一発でダウンを奪える可能性を秘める。
しかし、3、4Rブラッドリーはカウンターで連打を返すが空を切る。ブラッドリーのカウンターの連打の手数が増えるが決定打はない。
7R終盤にはパッキャオが前に出て連打の中で右フックでダウンを取る。
8R、ブラッドリーがダウンを取り返すべく自分から攻める。最後の40秒、ブラッドリーの連打でパッキャオが防戦一方になる場面もあったがパッキャオはしっかりガードし被弾はない。
9R ブラッドリーがポイントを取り戻すべく自分から連打で前に出る。そこでパッキャオが左フックを入れ、動きが止まったブラッドリーにさらに連打で左フックを入れダウンを奪う。
その後もパッキャオはブラッドリーにクリーンヒットは許さず、最終ラウンド(12R)終盤にパッキャオが連打し試合終了。
判定3−0(ジャッジ三者とも116−110)でパッキャオが勝利した。
試合後、リング上のインタビューで本当に引退するのか聞かれたパッキャオは「フィリピン国民のために引退を決意している」とコメントした。
写真:NAOKI FUKUDA/WOWOW
【再放送】 パッキャオvsブラッドリー
4/11(月)よる9:00 WOWOWライブ
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