【K-1】日本のヘビー級エースは“タイヤ”で進化、上原誠がマヌーフ刺客をKO宣言

2017/02/07（火）UP
（最終更新：2017/02/08 17:38）

　2月25日(土) 東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される『K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ～初代ライト級王座決定トーナメント～』に出場する上原誠（士魂村上塾）の公開練習が、7日（火）都内の所属ジムで行われた。
　
　上原は旧K-1やRISEなどの日本ヘビー級トップ戦線で活躍してきた、元RISEライトヘビー級＆ヘビー級の二階級王者。今大会では、“猛獣”メルヴィン・マヌーフが送り込む刺客イブラヒム・エル・ボウニ（オランダ）を相手に、待望の国際戦（ヘビー級ワンマッチ）に臨む。

　この日行われた2分1Rのミット打ちでは、師匠の村上竜司塾長が持つミットに、気迫のこもった表情で重みとスピードのあるパンチを次々と叩き込み、好調ぶりをアピール。「いい感じに仕上がってますね。（試合まで）あと3週間を切っているので、しっかりと準備して臨みたいと思います」と話した。

　最近、自身のSNSでさまざまなトレーニングに励む模様を公開している上原。来たるべき国際戦を見据え、昨年からプロのトップアスリートたちが多く通うアスリート専用パフォーマンス開発機関「ドームアスリートハウス」で取り組んでいるものだ。

　その狙いについては、「今まで刺激ができなかった部位を鍛えています。格闘技をやっていると、自分が殴りやすい位置があったりするのですが、姿勢の悪い状態でも相手が嫌がる攻撃ができるようになります」と説明する。

　中には、50Mの距離を100kgのタイヤをひっくり返しながら進むことを繰り返すといったトレーニングもあるとのことで、「100kgのダンベルだと持ちやすい分、力も入りやすくなります。でも、100kgのタイヤだと難しくなるので、それを持ちづらい状況でも持ち上げられるようにします」と言う。

　気になる手応えのほどは「相当あります」と断言。スパーリングで変化を実感し、「スパーリングと実際の試合は少し違う部分はありますが、スパーリングで出せないことは試合でも出せないので、良い方向に向かっていると思います」と自信をのぞかせる。さらに、「（倒せる技も）増えましたね。顔に当たればすぐ倒れますが、それ以外の部分でもしっかりと効かせることができます」と言葉を弾ませた。
　
　対戦相手のボウニについては「（身長が）192cmですよね。どうやって戦うかは、映像だけではなかなかつかめないといころがあります。試合前日に実際会ってみて、判断したいですね」と話し、まだ見えづらい部分もある様子。

　しかし、「試合映像を3回見たくらいで、この選手はこういう風に戦えば嫌がるだろうなということが分かりました。あとは実際に（自分の攻撃で）嫌がった時に、どう作戦を変えてくるかです。セコンドのマヌーフがどんな指示を送ってくるのかがまだ見えていないので、これからその辺りを想定しながら練習したいと思います」と、対策は大詰めを迎えているようだ。

　K-1ヘビー級トーナメントの開催を待ち望む上原。その願いを実現するための試金石ともいえる今回の試合に向けて、「必ずKOで勝ちます。2Rくらいで倒したいと思うので注目していください」と誓っている。

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