2017/03/14（火）UP
（最終更新：2017/03/14 19:43）

ZST王者・伊藤（右）が悲願の初参戦。才賀（左）との対戦が決まった

　4月16日（日）神奈川・横浜アリーナにて開催される『RIZIN 2017 in YOKOHAMA －SAKURA－』の追加対戦カードが、3月14日（火）都内で行われた記者会見で発表された。

　第3代ZSTフライ級王者・伊藤盛一郎（リバーサルジム横浜グランドスラム）が初参戦。才賀紀左衛門（Me,We）と対戦する。

　伊藤は当初、昨年末のRIZIN初出場が予定されていたが、11月の試合後に網膜烈孔（もうまくれっこう）が発覚し、手術のため欠場することに。昨年4月にZSTフライ級王座統一戦に勝利して以降、試合後のリング上や記者会見でRIZIN出場を再三アピールしてきた伊藤は、悲願の初出場をようやく果たすこととなった。

　一方の才賀は今回が第4戦目。2015年大みそかに所英男、昨年9月に山本アーセンに敗れたが、昨年大みそかのRIZIN第3戦目で初勝利を上げた。2月10日の記者会見で、各団体王者との対戦を今年の目標に掲げており、いきなりその希望が実現することとなった。

　会見には両選手が出席。ZSTのベルトをしっかりと握り登場した伊藤は、「昨年末に所さんと一緒に出るという夢は叶いませんでしたが（所は伊藤の先輩であり目標の選手でもある）、目の怪我はしっかり治してきました。ZSTのチャンピオンらしく、アグレッシブに動き回ってノンストップで一本とKOを狙っていきます。そして、地元の横浜を盛り上げたいと思います」と決意表明。

　才賀の印象については「打撃はMMAの選手の中ではトップクラスです。あと、試合映像を見てすごくフィジカルが強いと思いました」と説明。「自分は所さんと練習しているから分かるのですが、所さんの抑え込みをブリッジで跳ね返すことはなかなかできません」と警戒した。

　対する才賀は、「ZSTのチャンピオンと戦うことができて嬉しいですね。自分が今のフライ級でどのくらいの実力かが分かると思います。ここでしっかり勝って飛び級したいと思います」と王者超えを宣言。

　伊藤については、「所さんの小さい版というイメージがありますが、やはりチャンピオンなのですごく強い」と印象を口に。「寝技が上手い伊藤選手も、所さんと同じようにくっついてくると思いますが、今の俺はあの時とは寝技のスキルが全然違います。ネチネチくっつかれても大丈夫です。俺も頑張ってくっつき返してやろうと思っています」と、伊藤が得意とする寝技の展開でも負けないと自信を見せた。

　そのうえで、「僕の持ち味は打撃。見ているお客さんにとっても、くっついてネチネチ試合しているより、立ってガンガン殴り合っている方が面白いと思います。安全な試合をして手堅く勝つより、殴り合って会場を沸かせて、一番目立つかたちで勝って、お客さんも優ちゃん（妻でタレントのあびる優）も喜ばせたい」と、得意の打撃での勝利を観客と愛妻に届けたいとした。

　これに対して、伊藤は「僕は普段から、一本かKOできっちり勝負を決めたいと思っています。まして、RIZINの舞台で判定勝ちなんかダメだろうと。紀左衛門選手が立ち技で殴り合った方が面白いと言いましたが、自分は寝技でも面白い試合ができるので。そこをみんなに見て欲しいです」と、寝技勝負でも会場を沸かすことができると譲らなかった。