2017/08/19（土）UP
（最終更新：2017/08/19 11:52）

eFightの試合動画
試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

アーセンはその場を明るくさせるポジティブな雰囲気を持っている

　10月15日（日）マリンメッセ福岡で開催される『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント＆女子スーパーアトム級トーナメント1st ROUND-秋の陣-』の記者会見が、8月18日（金）都内にて行われた。
　
　バンタム級トーナメント1回戦として、山本アーセン（KRAZY BEE）vsマネル・ケイプ（アンゴラ）が決定。
　
　山本一族の最終兵器・アーセンはレスリングで数々の実績を残した後、2015年の大みそかに『RIZIN』でMMA（総合格闘技）デビュー。相手はヒクソン・グレイシーの息子クロン・グレイシー。いきなりの強豪との対戦に敗北はしたものの、デビュー戦とは思えない度胸と格闘センスを見せて観客を魅了した。
　
　昨年9月大会の才賀紀左衛門戦では名勝負の末に判定勝ちし、MMA初勝利をもぎ取る。続く大みそかの所英男戦では、電光石火の腕十字固めで一本負けしたが、今年6月にアメリカの『King of the Cage』でTKO勝利し、勢いに乗った状態でこのトーナメントに参戦する。
　
　最初に「こんにちは。昨日、剃刀に負けて変なニキビが出来た山本アーセンです。今回のトーナメントは、周りの選手はみんなスターしかいないので、1回戦はみなさんにインパクトを与えるチャンスだと思っています。ガッツリ自分が持っているものを全部出して、みんなで発狂するような試合を見せて勝ち進んで行きます。応援よろしくお願いします」といつも通り明るく挨拶したアーセン。
　
　現在、沖縄を練習拠点にしているとの事だが「まず本当に暑くて、減量いらないんじゃないかってぐらい体重もすぐ落ちるし、汗も凄く出る。あと自分の柔術のコーチやムエタイのコーチ、みんなが一致団結してて凄く良いチームが出来上がってきているので試合は凄い事になると思う」と充実しているようだ。

アーセン（左）が「スター揃い」と言った中の1人、パンクラス・バンタム級王者・石渡伸太郎（右）

「スター揃いのトーナメント」で、自分が他の選手に負けない部分は何かと聞かれ「折れない心です。絶対に最後まであきらめない。自分が持っているものを本当にゴングが鳴るまで出し尽くす。レフェリーが止めるまで100％の力で潰しに行く『ガッツ』を見て貰いたいです」と若さ溢れるコメント。
　
　一方、ケイプは野生の獣のような身体能力を武器に、ヨーロッパMMA界で快進撃を続ける天才肌。過去に『RIZIN』のリングで、K-1ファイター・木村”フィリップ”ミノルをワンパンKOしたチャールズ”クレイジーホース”ベネットを彷彿とさせる。2012年5月に地元ポルトガルでプロデビューし、戦績は6勝1敗。現在4連勝中でこちらも勢いに乗っている。

キャラの濃いケイプ

　ビデオメッセージでは「ヘイ、RIZIN調子はどうだ。俺がマネル”PRODIGIO”ケイプだ（PRODIGIOとはポルトガル語で『天才』の意味）。今回の機会をくれて感謝している。俺はでっかいトーナメントに出場するのをずっと待っていた。なんてったって俺は最強だから。賞金も楽勝でゲットしてやるぜ。そして、お前らも誰が最強か目撃する事になる。マジだぜ。サンキュー」とファイトスタイル通りのビッグマウス。

ケイプのビデオメッセージを観るアーセン

　しかし、アーセンはこのVTRの日本語訳を聞く前に「ぶっ飛ばします。こいつ絶対ぶっ飛ばします」と間髪入れず宣言。この絶妙な間に会場からは笑い声が上がる。
　
　改めてケイプの印象を聞かれたアーセンは「身長はそんなに高く無さそうですね。結構寝技も出来るし立ち技もアグレッシブ。まあ、バチバチの戦いになると思います。でもさっきも言った様に、トーナメントのみんなに舐められないようにちゃんと1発目（1回戦）でガツンとかませたら良いと思います」と話し、気合い十分といった様子だった。
　
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