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【RIZIN】那須川天心の相手が藤田大和になった理由を榊原実行委員長が語る

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2017/09/12(火)UP

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このカードを組んだ榊原RIZIN実行委員長(左)自身もワクワクしていると話す。右は那須川天心

 10月15日(日)マリンメッセ福岡にて開催される『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント1st ROUND-秋の陣-』の追加対戦カードが、9月11日(月)都内で行われた記者会見で発表された。

 出場が発表されていたISKAオリエンタルルール世界バンタム級&RISE同級王者・那須川天心(TARGET)の対戦相手が、藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We)に決定。
 
 藤田は高校、大学時代にボクシングで5冠を達成し、アマチュアボクシング界の至宝と呼ばれた逸材。しかし、2016年の全日本選手権の出場が叶わず、アマチュアボクシングからMMA(総合格闘技)への転向を決意する。現在は才賀紀左衛門や村田夏南子と練習している。今年5月、6月とアマチュアMMAに出場し、得意のパンチを封印して寝技で2連勝。今回のRIZINがプロデビュー戦となる。
 
 予想外の人選となった経緯として、榊原信行RIZIN実行委員長は「春先から、才賀紀左衛門から『とんでもない逸材がいる』と盛んに売り込みがあった。その時からゆくゆくはデビューさせたいと思っていた。ボクサーがMMAに転向する時は学ぶ事も多いが、彼はアマチュアMMAからコツコツ実績を積んできていた。

那須川(左)vs藤田(右)

 8月のメイウェザーvsマクレガーもありましたが、色々な意味でボクシングが注目を集めている。じゃあ、アマチュアボクサーがMMAに転向したらどこまで通用するんだと。これはプロモーターとしても一ファンとしても見たいし、その中でこれだけの実績のあるボクサーがキックボクサーの”神童”である天心と総合格闘技で戦ったらどうなるのか。

 自分の得意な部分と不得意な部分がある中で、色々な引き出しを出せる勝負論と面白さを皆さんに感じてもらえる、新しいチャレンジになると考えました。天心と大和が得意な打撃戦をするのかもしれないし、それとも2人が得意じゃないグラウンド状態で極め合うのかもしれない。どんな戦いを2人がチョイスし、どんな作品にするか楽しみです」と格闘技のワクワク、ドキドキ感を感じさせるカードとなったと話す。
 
 また、この試合をボクシングコミッションの認可が無いにしても、2人の打撃が生かせるボクシングルールにする事は考えたか、という質問には「本当は天心の蹴りを封印してボクシングルールでどこまで通用するのか見てみたいですけどね。天心の打撃を見ていてもボクシングを極めれば、ボクサーとしても世界を狙える逸材だと思ので。ただ、実験的にボクシングルールをRIZINでやると色々なハレーション(他に強い影響を及ぼす事)を起こしそうなので、今は止めときます」と苦笑しつつコメント。
 
 会見後の囲み取材では、残りのカードについて「真珠の試合とそれプラス3試合発表するので、キックも入れて全15~16試合になります。来週の頭には全カードと試合順まで発表出来たらと思っています。大会翌日に東京で行われるバンタム級トーナメントの組み合わせ抽選は、2015年のトーナメントでやった、選手が自分でクジを引いて好きな枠に入る方法でやります。あれが非常にドラマチックだし、ファンの方にも観覧していただけるようにします」と福岡大会はボリュームがあり、なおかつ見所満載の大会になると話した。
 
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