【ボクシング】比嘉大吾がKO賞と優秀選手賞をW受賞。全米進出、統一戦も視野に
プロボクシングの2017年度年間表彰式が2018年2月9日、都内のホテルで開かれ、WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)がKO賞と優秀選手賞をW受賞した。比嘉は今回が初受賞。
表彰式後の囲み取材で比嘉は、「1年前の自分は、まだ王者ではなく、『世界王者の靴、凄いな』と思って見てました。でも今日は自分もスーツ姿で、凄いなと思います』と言い、記者たちを笑わせた。
そして「KO賞は気持ちよかったです。ここまで1つも判定なしで来れてよかったと思います」と、デビューから全てKO勝ちで、今月4日には2度目の防衛戦で1R KO勝利して同じ沖縄出身の浜田剛史が持つ日本記録、15連続KOに並んだことを喜んだ。
昨年からの試合で最も印象に残っている試合を尋ねられると、「昨年から3試合しましたが、やはり5月に世界王座を獲った試合が自分にとって一番大きいですね」と、王座獲得の喜びが最大だったと明かす。
次の目標は新記録となる16連続KOかと尋ねられると、「はい。次が新記録なので一番大事ですね。でも、敵を倒し続ければ、記録も伸ばしていけると思います。ボクシングを知らない人にとっても、KO勝ちをすればわかりやすいと思う。それで僕の名前も知ってくれれば嬉しいです。有名になりたいんで」と、KOを続け、さらに名を上げるとを宣言した。
今回の授賞式ではWBO世界フライ級王者・木村翔(青木)も、アウェーである中国で現地の世界王者・鄒市明(ゾウ シミン)から王座を奪った功績を讃えられ、殊勲賞と優秀選手賞をW受賞した。
比嘉は木村とは階級も同じなので、王座統一戦も考えるか、と尋ねられた比嘉は「いろんな王者がいるんで、他のベルトも獲りたくなりますね」と、統一戦自体には興味があると発言。しかし、「2月24日(現地時間。日本時間25日)にはアメリカのイングルウッドで軽量級のイベント『Super Fly 2』があって、フライ級の世界戦もあるので視察に行きます。アメリカに行って、同じ階級の王者を見たいですね」と、昨年井上尚弥が全米デビューを飾った軽量級の祭典『Super Fly』の第2弾を現地で見ると語った。今は日本人対決よりも、アメリカに目が向いているのかもしれない。
アメリカで試合したいか尋ねられると、「したいです」と即答。「でも減量中に飛行機には乗りたくないので、その辺は(具志堅)会長と相談します」と、KO賞の比嘉だが、飛行機は苦手な様子。
2018年、比嘉はさらなるKO防衛を続けて連続KO記録を塗り替え、全米デビューも果たして世界的名声を手に入れるのか? オキナワン・ファイターの今後の活躍に期待したい。
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