2018/04/25（水）UP
（最終更新：2018/04/25 20:59）

eFightの試合動画
試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

マサロのパネルの横に立ち、「これ等身大ですか？小さくないですか」とおどける城戸

　6月17日(日)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ～第2代フェザー級王座決定トーナメント～』の記者会見が、4月25日（水）都内にて行われた。

　K-1 WORLD GP第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント準優勝・城戸康裕（谷山ジム）がマサロ・グランダー（オランダ/Mike’s Gym）と対戦する。

　城戸はK-1 WORLD MAX時代から活躍するベテラン選手で、第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントの決勝戦でチンギス・アラゾフに敗れたのを機にウェルター級に転向。その初戦で木村“フィリップ”ミノルに敗れたが、3月大会では27勝（25KO）1敗の戦績を誇るイッサム・チャディッドからダウンを奪って勝利。ベテラン健在ぶりを示した。

　今回対戦するマサロは2015年4月に野杁正明、2015年11月には平本蓮から勝利を収めている。今回は2016年6月以来の来日となるが、ロシアの立ち技格闘技イベント『W5』で-72.5kg世界王座を獲得するなど、ヨーロッパを中心に活躍してきた。戦績は31勝（20KO）11敗4分。

　会見に出席した城戸は「やりたくないです、本当に。ただただやりたくない。何もせず夏を迎えたかったのに（K-1からの）やってくれの圧が凄いのでやるかって感じです。9月にそのままタイトルマッチにしてくれればよかったのに。もう少し楽しませて欲しかった。マサロは強いですよね。野杁君、平本君を倒してますから、城戸くらい倒しちゃうでしょう。頑張りますけれど、そういうヤツばっかりで嫌だなと思って。もっと勝てるヤツを用意してくれればいいのに僕には用意してくれない」と、いきなり愚痴を言いだす。

　マサロからの「城戸は一発もらったらすぐにダウンするし、打ち合うのを怖がってビビッてばかりいる。ファイターではなく、ふざけたピエロみたいなヤツという印象しかない。早くリングに立ち、みんなの前で戦うことが楽しみだ」との辛らつなメッセージが読み上げられると、城戸は「ありがたい」と答える。

「いっぱい言ってきてくれるのはありがたい。よく外国人選手で、彼はいい選手だ、リスペクトしているとか言うヤツがいるじゃないですか。あいつらは絶対に僕の試合を見てないですよ。見ていたらリスペクトしない。あいつはふざけてる、なんて言うのはちゃんと僕のことを見ている証拠です」と自虐する。

　しかし、「3年前に代々木でマサロが納得いかない判定で負けたことがあるんですよ。その時に会場の後ろで腕組みして、納得がいかないという感じのマサロがいて。僕もマサロが勝ったと思ったので『YOU WIN』って言ったら、そうだよなって感じで喜んでいたんです。それなのに、文句を言われる筋合いはない」と、昔のことを思い出してご立腹の城戸。

希望していたタイトル挑戦が決まらず、悲しそうな表情で遠くを見つめる城戸

　本当は間にこの試合を挟まず、9月にタイトルへ挑戦したかったという城戸は「男の約束をしましょう」と、マサロに勝ったら久保優太が保持するK-1ウェルター級王座に挑戦させろと要求。宮田充K-1プロデューサーが「今回の勝ちっぷりかな」と答えると、「判定勝ちでもいいですか？　KOじゃないとダメ？　判定もありにしましょう」と、とにかく勝ったらタイトルに挑戦させてくれとしつこく頼む。

　宮田プロデューサーが「ファンの皆さんの評価もあります。マサロは2年ぶりの来日ですから高いモチベーションでやって来る。城戸選手に勝てば当然、久保選手の首を狙ってくるでしょう。次期挑戦者を決める、木村vsバダザリアン戦と並んで大事な一戦になります」と、同日に行われる木村“フィリップ”ミノル（K-1ジム五反田チームキングス）vsメルシック・バダザリアン（アルメニア）の勝者もタイトル戦線に絡んでくると説明。

　それでも城戸は「約束を得たということで」と勝手に確約を取ったとまとめ、「そうなってくると、じゃあ、木村君は負けてくれって願います。戦っている時に“あいつ負けろ”って思っている日本人選手はいると思うんですよ。僕は思う人です。だから願っています。自分が上手いこといくようにという腹黒さがあるんです。人間なので」と、タイトル挑戦の対抗馬である木村の負けを願うと話した。

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