2018/10/02（火）UP
（最終更新：2018/10/02 19:10）

eFightの試合動画
試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

高田統括本部長（左）に那須川戦に関するトークを展開した堀口（右）

　高田延彦RIZIN統括本部長（56）が元衆議院議員で弁護士の横粂勝仁（よこくめ・かつひと＝36）とともにMCを務めている浅草九スタch.のインターネット配信番組『高田横粂の世相談義』に、堀口恭司（27＝アメリカン・トップチーム）が10月1日（月）生出演した。

　堀口は前日の9月30日（日）さいたまスーパーアリーナにて開催された『RIZIN.13』で、キックボクシング26戦無敗の那須川天心（20＝TARGET/Cygames）とキックボクシングルールで対戦したばかり。

　ゲスト出演した堀口は、日本中が注目する世紀の一戦だったにも関わらず「普段の試合と意識の違いはなかった」と語る。試合展開に話が及ぶと、「総合格闘技とキックボクシングの立ち技は距離が違う。総合はタックルがあるので遠いが、キックボクシングは無いので近い。今回の試合は、自分の距離と那須川君の距離のやり合いだった」と話す。

那須川（左）の顔面にハイキックを叩き込む堀口

　高田統括本部長が「短い距離のイメージだった」と言うと、堀口は「実際は意識して短くしていました。総合は1R5分ですが、キックボクシングは3分なので、時間的にも間合いを詰めて試合しました」と試合中の展開を明かした。

　普段はアメリカで活動している堀口はあまり日本のメディアに露出はしておらず、なおかつ生放送だっただけに番組中には視聴者からのコメントが殺到。視聴者からの「那須川選手の攻撃をかわすシーンが多く見られましたが、全て見えていたんですか？」というリアルタイムの質問に対しては、「自分の体の位置から、こういう動きをしたらこういう技が来るな、こういうパンチが来るなとか。感覚で避けているものと、見えて避けているものがありました」と語る。

伝統派空手のような構えからパンチを繰り出す堀口

　当日の解説で思わず、この一戦を「光の速さ」と表現した髙田統括本部長は「展開が速すぎて、解説できない試合だった。解説者泣かせだったね。戦いであり、芸術であり、アートだった」と一夜明けても興奮さめやらぬ様子。髙田が気になった“試合中の微笑み”に対しては、「戦っていて面白いなって。行くぞ・行かないぞとか、そのフェイントの駆け引きや、その感覚が面白いなって（笑）」と言ってスタジオ中を驚愕させていた。

　番組中盤からは、モニターで試合を観戦しながらのトークを展開。今回は打撃のみの試合ということで、伝統派空手のような動きをメインに置いていたという堀口。

　1Rはお互いに探り合いだったそうだ。横粂もその動きが気になっていたそうで、「那須川選手が『獣と戦っているみたいだった』と仰っていましたが、わざとあのようなステップを？」と聞くと、堀口は「元々やっていた伝統派空手はステップを使います。今回はそれを総合格闘技風にアレンジして、こういう動きをしました」と話す。判定が出た後の苦笑いは「3R目を取られたなっていう自覚だった」そうだ。

　その後、先日死去した山本“KID”徳郁に話が及ぶと、「僕は背格好がKIDさんと一緒で、テレビで見ていました。こういうスタイルで総合格闘家になりたいと思い、18歳で上京してKIDさんのジムに入りました。昨日は憧れていたKIDさんみたいな試合ができて、良かったなと思います」と山本KIDとのエピソードを語りつつも、「自分のプロのキャリアで言うとマイナスが大きいので、勝ちたかったのは事実ですね」と振り返る。

　番組最後に横粂から視聴者へのメッセージを求められた堀口は、「大みそかは自分の意思としては出たい。自分が先頭になってRIZINという格闘技を盛り上げていきたいなって思います」とコメントした。