2019/06/27（木）UP
（最終更新：2019/06/29 22:36）

左から柴田vs神龍、しなしvsマドレーヌ

　6月29日（土）東京・後楽園ホールにて開催される『skyticket presents DEEP 90 IMPACT』の全試合順が決定した。

　メインイベントはDEEPフライ級暫定王者決定戦。柴田”MONKEY”有哉（27＝Kids MMA Team KIZUNA～絆～） vs 神龍誠（高橋誠/18＝フリー）の対戦に決定した。

　神龍（しんりゅう）はレスリングをバックボーンに持ち、15歳で本名の高橋誠でプロデビュー。打撃＆タックルの強さでデビュー以来6戦無敗のレコードを記録した。”MMAの神童”の呼び声も高い。昨年4月、17歳・デビュー7戦目にして国内最強クラスのDEEPフライ級王者・和田竜光の持つ王座に挑戦。善戦も判定で敗北したが、その後2連勝と調子を上げている。

倒れた那須川のミットにパウンドを打ち込む神龍（@makoto0705mmaより）

　また那須川天心（20＝TARGET/Cygames）が所属するTEPPEN GYMでは、ともにトレーナーを務める同僚かつ、一緒に練習する仲間。5月にはSNSに那須川がミットを持った練習動画をアップ。今回の2度目の王座挑戦に向け仕上がりは順調のようだ。今年から高橋から神龍に名を変えリングに上がる。

　対する柴田”MONKEY”有哉は2011修斗バンタム級新人王の肩書を持ち2012年よりDEEPを主戦場に。元谷友貴、清水清隆、和田竜光、越智晴雄ら王者クラスに辛酸をなめさせられてきたが、直近は2連勝と波に乗る。念願の初戴冠最大のチャンスをものにできるか。

?総合ミット?
パウンド強化中です！！
次の対戦相手は覚悟しておいてくださいね?#神龍誠 #総合格闘技 #ミット打ち pic.twitter.com/ZhGLQNt2OX

— 神龍誠 Makoto Shinryu (@makoto0705mma) 2019年5月11日

大ベテラン・しなし（上）が1年2ヶ月の復帰戦

　注目の一戦は第7試合のしなしさとこ（42＝フリー） vs マドレーヌ（メルヘン王国#FIGHTTEAMミチバ）のミクロ級女子マッチだ。

　しなしは大学で柔道全日本選手権ベスト8、卒業後にはサンボ世界選手権で銅メダル獲得の実績を残し、2001年に総合格闘技デビュー。総合と平行してブラジリアン柔術でも実績を残し修斗、DEEPなど様々な団体を股にかけて活躍した。2008年の初代DEEP女子フライ級王者決定トーナメントに参戦すると1日3試合の過酷なトーナメントを勝ち抜き優勝して王者となった。戦績は40戦を越えるベテランで今回が1年2ヶ月ぶりの復帰となる。

　対するマドレーヌは、2017年5月のプロデビューから2連敗も、昨年9月より自身のベストウエイトであるミクロ級（44.0kg以下）が新設され、名前もまど花からマドレーヌに改名。心機一転で臨んだ同月開催の『DEEP JEWELS』では武井藍からチョークスリーパーでタップを奪い、初勝利を手にした。

プロレスデビューも果たしたマドレーヌが世代交代を宣言

　今年3月『DEEP JEWELS 23』では“戦うアンチエイジング”玉田育子に判定で敗れはしたものの、他団体の元王者である玉田に最後まで食い下がる姿勢が高く評価。5月には念願のプロレスデビューも果たすなど活躍の場を広げ、その独特の“ハッピーメルヘン”ワールドにハマる人が増加中だ。

　下馬評はしなし有利に傾いているが、マドレーヌはインタビューで「しなしさんの時代が前面に出されるのは、もう終わり」発言。メルヘン戦士の意地を見せ、世代交代に挑む。

　その他11試合目のセミファイナルにはキン肉マンの作者ゆでたまごの息子の中井光義（フリー）vs水野竜也（フリー）、UFCや巌流島でも出場してきたネオ柔道の小見川道大（NEO JUDO ACADEMY）vsオーロラ☆ユーキ（KIBAマーシャルアーツクラブ）は10試合目。
　初代 Fighting NEXUSバンタム級王者・渡部修斗（ストライプル新百合ヶ丘）のDEEP初戦は第4試合に、元GRACHANフェザー級王者・大澤茂樹（Honey Trap） vs KRAZY BEEの新生・横山恭典（KRAZY BEE）は第8試合となった。

☆6.29 DEEP 全試合順、試合スケジュールはこちら

フォロー

●編集部オススメ

・挑戦者・高橋誠（現・神龍誠）、和田竜光に善戦も判定で破れる（ページ下部）