【ONE】MMA王座目指すムエタイ女王スタンプ、平田樹戦に興味

2020/06/02（火）UP
（最終更新：2020/06/02 19:52）

　ONEムエタイ女子アトム級王者スタンプ・フェアテックス（22＝タイ）が、今後の展望についてONEのインタビューに答えた。　

　スタンプはONE女子部門の花型スター的な存在。2018年にはONEアトム級キックボクシングとムエタイの世界タイトルを連続で獲得した。
　2018年に那須川天心とも激闘を繰り広げた、現ONEムエタイフライ級王者ロッタン・ジットムアンノンのパートナーとしても話題になっている。

　18年にONE本大会への登竜門となる『ONE Warrior Series』でMMAルールの試合に挑み、ヘッドキックを決めてわずか19秒でKO勝利したスタンプ。その後キックボクシングやムエタイルールを優先してMMAから離れていたが、昨年8月から再びMMAに参戦した。バックチョークで一本勝ちすると、11月には差をつけての判定勝利、今年1月には1RTKO勝利と現在MMA4連勝中だ。

　3つ目の世界タイトルとなる、MMAのONE女子アトム級世界タイトルを狙いに行くつもりだとも明かしている。

　現在スタンプは、タイで新型コロナウイルスの感染拡大防止のためロックダウン（都市封鎖）が発令され、タイ中部ラヨーン県に帰郷している。ロッタンとトレーニングを共にし、次のプランを練っていると言う。

　スタンプは、今年2月のシンガポール大会で、アメリカのムエタイ王者ジャネット・トッドに敗れ、アトム級キックボクシング王座を明け渡してしまった。「通常のトレーニングを再開して、リングに戻って世界タイトルを（トッドから）取り戻したい」と、リベンジを誓いながら「総合格闘技での夢も追いかけたい。まだ3種目で世界チャンピオンを目指している」と、前人未到のONEチャンピオンシップ三冠の野望も忘れてはいない。

　総合格闘技でのスタンプの対戦相手候補として名前が挙がっているのは、平田樹やインドのレスリングエリートのリトゥ・フォガットだ。
　平田は柔道をバックボーンとする、ONEの若手日本人選手を代表する20歳の女子ファイター。ONEデビューから3戦無敗の実力を持つ。自らドラゴンボールのキャラ「人造人間18号」のコスプレにも挑戦するなど、人気急上昇中だ。
　フォガットは幼少からレスリングを学び、17年のU-23レスリング世界選手権では、インド女性初の銀メダルに輝いた。東京五輪のインド代表が確実視されていたが、昨年11月にONEでデビューし現在2連勝中。

　スタンプは平田について「イツキは寝技がうまい。石毛里佳（イシゲ・リカ）にも勝っているし。でもそれはリカが小さかったからだ。イツキと自分の試合になれば、すごく嬉しい。自分たちは両方とも全力でぶつかり合うだろう」と、平田戦に大きな興味を寄せている。フォガットについては「彼女は背が低いが、自分よりデカい」とのコメントにとどめており、フォガットよりも、MMAで経験の多い平田のほうに関心があるのかもしれない。

　現在ONEの女子アトム級MMAの頂点に立つのは、ONEアトム級世界王者のアンジェラ・リーだ。スタンプは「（アンジェラと対戦するには）まだ寝技の技術が足りないとわかっている」とし、「リトゥやイツキなら対戦できる。全然問題はない」と、両者の無敗記録をストップさせることができると自信を見せる。

　平田も4月25日に行われた「ONEアスリート コラボIGライブ」にて、ONE3連勝中でフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノンへの挑戦をアピールした内藤大樹に、スタンプ対策を尋ねるなど注目の一戦への興味を見せている。2020年には、日泰実力派美女対決が実現するのか。

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