2021/04/27（火）UP
（最終更新：2021/04/27 12:48）

アスクレンにKO勝利したジェイク・ポール＝写真は昨年1月のプロデビュー戦時のもの（getty/eFight)

　4月18日のボクシングマッチで、元UFCファイターのベン・アスクレンに１RTKO勝利したYouTuberジェイク・ポール（24=米国）。ジェイクはUFC代表ダナ・ホワイトにも挑発的な反論を行った。

　ジェイクは元UFC戦士のベン・アスクレンとの試合後も「次はどいつを引退させようかな」とUFCファイターたちを挑発。24日に行われた『UFC261』にも来場し、元UFCヘビー級＆ライトヘビー級王者のダニエル・コーミエと口論騒ぎを起こしている。
　
　ホワイトは『UFC261』後の記者会見でジェイクの試合に「あれは見世物小屋だ。小僧は自分が稼げる場所を用意して、よかったじゃないか。しかし、俺たちがやっているのは今夜まさにここで起きたことだ。ここを満員にし、完売したんだ」とコロナ禍後初のUFCフルアリーナ興行を成功させた誇りを語った。『UFC261』は1万5千人の観客を動員し、300万ドル以上のゲート収入を得ている。

　ジェイクとアスクレンの一戦は約150万人に上るPPVを売り上げ、9600万ドルも売り上げたとジェイクは発表しているが、ホワイトは「そんな数字は、本当かどうかわかったもんじゃない。嘘っぱちさ」と否定していた。

ジェイクが”正論”で批判してみせた実際の画像@jakepaul

　そこへジェイクが噛み付いた。ジェイクは26日、自身のツイッターで画像つきの投稿で長々反論。「ダナ、あんたは俺が負けるほうに100万ドル賭けると言っていたよな。アスクレンには（名ボクシングトレーナーの）フレディ・ローチをつけ練習させたり、UFC本社の練習場まで使わせてやったのにな」とダナのアスクレンへの勝利予想と、バックアップが裏切られたことをあげつらう。

　続けて「俺はわずか3戦目で、どのUFCファイターよりも多くのギャラを手にしたぜ。あんたはそろそろファイターたちに、相応の報酬を支払うべきじゃないのかい？そうでなきゃ、みんなボクシングをやりたがるようになるよ。あんたは、ファンが観たい試合を作ると言っているが、早くジョーンズとガヌーの試合を組んでくれよ。1000万ドルの賞金と、PPVボーナスを払ってやれよ」と難航している元ライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズvsヘビー級王者フランシス・ガヌーのビッグマッチを組み、ジョーンズが要求している大金を払ってやれと言う。

　さらに「なぜUFCファイターは、ボクサーに比べてギャラが安いんだい？なぜ俺は3戦目なのに、マクレガーとヌルマゴメドフの2人を除いたほかの選手たちよりも多く稼いでいるんだい？その理由は知ってるけどね」とホワイトのUFCファイターたちに対する待遇を批判ししてみせた。

　”お騒がせYouTuber”として批判も浴びてきたジェイクだが、今回はジェイクからプロモーターとしてのホワイトに対するある意味”まっとうな”批判とも言える。ホワイトはまだこの無敗の新鋭ボクサーへの対応に、わずらわされることになりそうだ。

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