2021/05/06（木）UP
（最終更新：2021/05/06 11:05）

東京ドームで対戦が決まった朝倉未来（左）とクレベル・コイケ

　6月13日（日）東京ドームにて開催される『RIZIN.28』では朝倉未来（28＝トライフォース赤坂）が昨年大晦日以来の参戦。欧州最大のMMA団体KSWの元フェザー級王者で柔術のスペシャリストでもあるクレベル・コイケ（31＝ブラジル/ボンサイ柔術）と対戦する。

　5月4日（火）に都内にて行われた対戦カード発表会見では、クレベルは「朝倉未来は本当に日本のトップ選手で、ベルトは持っていないが戦績はチャンピオンクラス。私は彼に勝って、日本でもっと有名になります」とコメント。
　会見から一夜明け、昨日5日に朝倉はTwitterで「クレベル選手俺がフェザーのチャンピオンだって。リスペクト感じたよ　俺も謙虚な気持ちで、格上に立ち向かうつもりで試合までを過ごす　必ず倒す！」と改めて決意を語った。

斎藤戦ではアグレッシブさが足りなかったと言う朝倉。今回は攻めの姿勢で行く

　昨年11月、斎藤裕（パラエストラ小岩）と対戦し、判定3-0で敗れた朝倉。自身の分析では積極性が足りなかった点や、勝ち続けたことで重圧があり、挑戦者のほうが戦いやすいとも答えていた。さらに今回の「謙虚な気持ちで、格上に立ち向かうつもりで試合までを過ごす」としていることから、斎藤戦ではやや慢心があったか。朝倉の著書『強者の流儀』には「慢心と自信は紙一重なので難しい。この心理のせいで練習がおろそかになったことがありました。その状態で試合に出たら、負けることはなかったけれど、負けそうになったりしたんです」と語っている。まさに1番の敵は自分自身ということだ。

　今回の会見で朝倉は「今までで一番練習を追い込む」「自分から攻めるスタイルに変えた」とし斎藤戦の教訓が生きているものと思われる。

昨年大みそか、山本美憂の夫アグォンを締め上げ一本勝ちするクレベル

　クレベルの印象について朝倉は「戦績を見ても驚異のフィニッシュ率を持っているので、危険な相手という印象」と答えているように勝ちのほとんどがグラップリングによる一本勝ちで、3連続一本勝ち中。普通に勝てる相手ではないだろう。

　朝倉は現在、日本でもトップクラスの柔術家・岩本健汰を相手に週3日練習している。朝倉は持ち前の相撲技術とフィジカル、岩本と練習した柔術でどこまでクレベルの組み・寝技に対応できるか。そしてそこから得意の打撃に繋げ、自身がイメージするKOに繋げられるか期待される。なお、クレベルはこれまで33戦のプロMMA戦で一度もKO負けがない。

　対するクレベルは「柔術で闘う。サブミッションで一本勝ちしたい。一回のチャンスを逃さない」と、高い一本勝ち率に裏付けられた自信で挑む。

♢選手データ

・朝倉未来（28＝トライフォース赤坂）身長：177cm、体重：66.0kg、構え：左、戦績：17戦14勝（8KO/1一本）2敗1無効試合、獲得タイトル：THE OUTSIDER 2階級王者
備考：ストライカー。18年8月のRIZINデビュー戦ではUFC帰りの日沖にKO勝ちなど7連勝も昨年11月に斎藤裕に判定で敗れ王座を逃した。続く大みそかには元DEEP王者の弥益ドミネーター聡志に1RハイキックでKO勝利し再起を果たした。

・クレベル・コイケ（31＝ブラジル/ボンサイ柔術）身長：178cm、体重：66.0kg、構え：右、戦績：33戦27勝（2KO/23一本）5敗（1一本）1分、主な獲得タイトル：2019全日本マスター柔術選手権黒帯ライト級優勝・無差別級優勝、第3代KSWフェザー級王者
備考：グラップラー。昨年大みそかよりRIZIN参戦。山本美憂の夫カイル・アグォンにチョークで1Rで一本勝ち、今年3月のRIZINでは摩嶋一整に2Rで三角絞めで一本勝ちしている。

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