2021/06/23（水）UP
（最終更新：2021/06/23 19:50）

渡辺華奈のベラトール2戦目の相手カムーシュが万全の“柔道家”対策（20年9月＝ベラトールデビュー戦勝利に喜ぶカムーシュ）
＠本人の公式SNSより

　6月25日(金＝現地時間）、コネチカット州アンカスビルのモヒガン・サン・アリーナで開催される『Bellator 261』にて、フライ級3位の渡辺華奈（32= FIGHTER’S FLOW)と対戦する、同級2位のリズ・カムーシュ（37＝米国）が、元UFC女子バンタム級王者ロンダ・ラウジーの元コーチと“柔道家”対策をしていることが分かった。

　カムーシュは13年のUFC女子バンタム級タイトルマッチでラウジーに腕十字で一本負け。自身のレベルアップの為、アマチュア時代からラウジーを支え続けてきたコーチのジャステイン・フローレス氏の下で練習することに興味を持っていたが、ラウジーとの2度目の対戦の可能性を考え、実現せずに終わっていた。しかし、ラウジーがMMAを引退し対戦の可能性がなくなった為、今年からフローレス氏と練習しているという。

▶︎【動画】渡辺と対戦するカムーシュが、懸垂しながら“バキバキ背筋＆腹筋”を披露！

渡辺はセミメインでカムーシュと激突する

　フローレス氏は北京オリンピック柔道70kg級銅メダリストであるラウジーをMMA成功に導いた立役者の一人。自身も柔道黒帯に加えて、レスリングの全米大学NCAAディビション1で活躍した実績があることから、MMAで勝つ上で重要なグラップリングと寝技に於ける代表的な両競技の特性を上手く融合させるノウハウを持っている。

　また、ラウジーは柔道の投げ技によるテイクダウンと、“アームバー・クイーン”と言われるほど腕十字を得意としていたが、柔道四段の腕前を持つ渡辺も、同じく柔道の投げ技でのテイクダウンに長けており、サブミッションでも、過去のMMA戦で一本勝ちした3試合の内2つは腕十字によるもの。ラウジーと渡辺の戦い方の共通点は少なくなく、カムーシュはフローレスと共に、しっかりと“柔道家”対策を練ってくるに違いない。

ベラトール初戦で勝利した渡辺（右）2連勝を決め、一気にタイトル戦へ駆け上がるか。

　フローレスと共に練習するようになって以降に今回の渡辺戦が決まったが、カムーシュは既にこの試合の先を見つめており、22日の米MMA専門サイト『MMAfighing』の取材で「（フライ級の）ベルトを獲りたい。それを皮切りに、バンタム級まで階級を上げての2階級制覇したい」と、その野望を語るなど、渡辺戦への勝利の自信に揺るぎはない。

　また、カムーシュは、渡辺と負けず劣らずのフィジカル・モンスター。10日に自身のSNSで懸垂をする動画を投稿。バキバキの背筋と大きく割れた腹筋を披露した。

　果たして、ベラトールデビュー2連勝を目指す渡辺は、この強豪を下し、念願のタイトル戦に大きく近づくことができるか。

【選手データ】
・渡辺華奈（32= FIGHTER’S FLOW) 身長167cm 体重56.7kg 戦績：10勝（3KO/3S)1分無敗/ベラトールフライ級3位

・リズ・カムーシュ（37=米国）身長167cm 体重56.7kg 戦績：15 勝（6KO/3一本）７敗/ベラトールフライ級2位

▶︎次ページ【動画】は、渡辺と対戦するカムーシュが、懸垂しながら“バキバキ背筋＆腹筋”を披露！