2021/07/10（土）UP
（最終更新：2021/07/10 11:46）

トーナメントに参戦する（左より）鬼山、愛瑠斗、小倉、内田、（中央）中村プロデューサー（右より）璃明武、吉岡、黒田、小巻（C）K-1

　8月21日（土）東京・後楽園ホールで開催される『Krush.128』の第2弾対戦カード記者会見が、7月9日（金）都内にて行われた。

　Krushスーパー・バンタム級王者として君臨していた玖村将史が王座を返上。新たな王者を決めるトーナメントの開催が決まった。今大会で1回戦を行い、勝ち上がった4選手が10月のKrushに行われるワンデートーナメントで激突。優勝者がチャンピオンとなる。

　一回戦の組み合わせは鬼山桃太朗（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）vs愛瑠斗（えると/健成會）、小倉尚也（スクランブル渋谷）vs内田晶（チーム・タイガーホーク）、小巻海斗（真樹ジムAICHI）vs黒田勇斗（K-1ジム心斎橋チームレパード）、吉岡ビギン（team ALL-WIN）vs璃明武（りあむ/K-1ジム総本部チームペガサス）に決まった。

吉岡ビギン（左）vs璃明武（右）の対戦が決定（C）K-1

　注目カードは、吉岡ビギンvs璃明武の対戦だ。吉岡は抜群の破壊力を武器に、昨年にはKrushバンタム級王座決定トーナメントを制してKrushのベルトを腰に巻いた。だが、今年3月の初防衛戦では計量をオーバーし、壬生狼一輝に敗北。

　今回から心機一転、階級を上げてのトーナメント参戦となる吉岡は「名前の通りビギンっていうのは初心を忘れずにという意味があるので、一旦バンタム級で獲ったことはリセットして、ゼロからスタートしてスーパー・バンタム級のベルトを死に物狂いで獲りに行きたいと思います」と2階級制覇に向けての覚悟を語った。

破壊力満点のパンチで攻める吉岡

　対する璃明武は空手がバックボーンの蹴り技やキレのあるパンチを武器にデビューから5連勝をマーク。華麗な後ろ回し蹴りで相手をKOしたことでも話題を集めた期待のファイターだ。昨年12月にはK-1に初出場を果たすが、佐々木洵樹を相手に初黒星を喫したが、今年2月には蒼士に判定勝利を飾って再起を果たしている。

　意気込みを求められると「Krushのベルトはずっとプロデビューした時から目標にしていたので、やっと獲る時が来たかなと思ったので、しっかりここで獲りたいと思います。（吉岡については）一階級下のバンタム級でベルトも獲ってて、負けもK-1 JAPAN GROUPではこの間の試合ぐらい。一回戦から来たかっていう感じなんですけど、逆に一回戦で強敵に勝てば乗れると思うんで、自分は凄い楽しみにしています」と闘志を燃やした。

鬼山桃太朗（左）vs愛瑠斗（右）の対戦も決定（C)K-1

　また真っ向勝負の打ち合いで会場を沸かせる鬼山桃太朗もトーナメント参戦し、愛瑠斗と激突する。鬼山は、打ち合い上等のスタイルで昨年にはBigbangスーパーバンタム級王座を獲得。今年3月にはK-1参戦を果たすが金子晃大にKO負けした。愛瑠斗は、今年の2月のKrush-EXでは、カーフキックでKO勝利してインパクトを残している。

　鬼山は、他の選手に負けていない部分を”アドレナリン”と語り「僕が絶対ベルトを獲ります。それだけです」とコメント。愛瑠斗は、鬼山との対戦に「鬼に育てられた健成會の愛瑠斗です。4戦目でこんなチャンスをいただいて凄く嬉しいので、しっかり桃太朗退治をして頑張ります。自分のトレーナーの名前に鬼が入っていて、鬼のように厳しいので、本当に鬼に育てられました」と桃太朗退治に自信を見せた。

■その他のカードの選手プロフィール
▼小倉尚也（スクランブル渋谷）vs内田晶（チーム・タイガーホーク）

　小倉は、K-1のカリスマ武尊に憧れて格闘技を始め、17年からK-1 JAPAN GROUPに参戦。持ち前の強打を武器に16勝（8KO）8敗の戦績を誇る。対する内田は、14年からKrushに参戦するが連敗も経験。思うような結果が残せない中、21年5月には強烈な右ストレートでKO勝利。今回のチャンスを掴み取った。

▼小巻海斗（真樹ジムAICHI）vs黒田勇斗（K-1ジム心斎橋チームレパード）

　小巻は、今年2月のKrushに急遽欠場選手の代打で緊急参戦。44・ユウ・ウォーワンチャイを序盤から圧倒して、KO勝利を収めた。黒田は、今年5月のK-1バンタム級日本最強決定トーナメントで優勝した黒田斗真の兄。これまで王者クラスの選手と試合を重ね、椿原龍矢とも拳を交えている。

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