2021/11/12（金）UP
（最終更新：2021/11/12 17:54）

公開練習で、DEEPライト級暫定王者・大原樹理（左）と2分間のスパーを行なった昇侍（右）©️RIZIN

　11月28日（日）に神戸ワールド記念ホールにて開催される『RIZIN TRIGGER 1st』で、RIZIN MMAルール66.0kg契約（5分3R）マッチにて、萩原京平（25=SMOKER GYM）と対戦する、昇侍（38＝KIBAマーシャルアーツクラブ）が12日に公開練習を行なった。

　昇侍は元パンクラス・ライト級王者。06年10月には飛びヒザ蹴りで”3秒”の史上最短KO記録を持つが、昨年9月のRIZINでは朝倉海にKO負け。しかし以来、朝倉と交流が生まれ共に練習に励む。そして今年9月の『RIZIN.30』でKNOCK OUT王者の鈴木千裕に20秒の秒殺勝利を飾った。

【動画】昇侍がKNOCK OUT王者鈴木を秒殺KO！

RIZINスポンサーのYogiboぬいぐるみを抱え笑顔の昇侍（右）と大原（左）

　対する萩原は今年10月の『RIZIN LANDMARK vol.1』のメインイベントで朝倉未来で激突も判定負け。朝倉兄弟と共に練習を積む昇侍、萩原とはどのように戦うか。

　公開練習で昇侍は、所属するKIBAマーシャルアーツクラブ同門のDEEPライト級暫定王者・大原樹理と2分間のスパーを行なった。

　昇侍は現在の体調について「非常にコンディションが良い。疲労もためすぎず、（試合は）良いコンディションで挑めてます」と、万全の調子をアピール。

「自分の人生にとって最高の舞台になる試合になる、応援してほしい」とファンにメッセージを送る昇侍©️RIZIN

　対戦相手の萩原の印象については、「関係者の皆様、ファンの皆様が思っている通りの印象で。打撃力が強くて人気もあって、非常に男らしいファイターだなと思っています」と、油断なく対戦相手への敬意を示す。

　試合開始から躊躇なくKO・一本とフィニッシュを狙うアグレッシブな戦いを信条とする両者。当然、ファンの間から“早期のKO決着”を期待する声が上がっているが、昇侍は「期待される展開に行こうと思っている。しかし、いざリングで向かい合うとお互いの作戦でそうならないこともあり得る」と、冷静に試合の流れをイメージ。「しかし、倒しに行くのはお互いに同じ気持ちだと思うので、期待以上のものを出したいと思う。熱い戦いの中でも冷静な自分を置いて、決める時は畳みかけたい」と、意気込んだ。

　この新機軸イベントの「RIZIN TRIGGER」ではRIZIN初のケージ（金網）マッチが採用されているが、これまでケージマッチを採用しているDEEPで戦ってきた昇侍は「ケージはDEEPの方でもずっとやっているので、むしろケージの方がやりやすい」とニヤリ。

　また、現在38歳にして、一回り年下の選手との連戦（前戦の鈴木は22歳、今回の萩原は25歳）。さらには、過去2年以上バンタム級（-61kg)で戦ってきたが、前戦の鈴木戦から約5kg重たいフェザー級(66kg)に上げて戦い、また、萩原とは約9cmの身長差もある。
昇侍は「こういうカードを組まれるのはそういう年齢差を踏まえてのマッチメイクだと思う。さらに階級など体格差もだいぶあるが、そういった一般的に“不利”と言われている部分をひっくり返して結果を残すっていうのが自分に求められているものだと思う」と覚悟の姿勢。

　続けて「そこは自分の格闘技人生をかけて、格闘技キャリアの中で最高の舞台と言っても過言ではない試合だと思っているので、悔いのないようにしっかりとした態勢で挑みたい」と、強い決意を見せた。

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