2021/11/18（木）UP
（最終更新：2021/11/19 09:06）

皇治が試合前の個別インタビューに答えた

　11月20日（土）沖縄アリーナにて開催される『RIZIN.32』へ向けて、試合前の個別インタビューが行われた。［セミファイナル（第12試合）　RIZIN キックボクシングルール：3分 3R（62.0kg）］で、RIZIN初勝利を目指す元K-1の皇治（32=TEAM ONE）がインタビューに答えた。皇治は元修斗環太平洋王者・祖根寿麻（そね・かずま/33＝ZOOMER）と対戦する。

　皇治は今年6月のRIZINキックトーナメントで白鳥大珠にダウンを奪われる判定負け。眼窩底骨折もしており、手術を経ての再起戦となる。昨年9月からRIZINに参戦するも、これまで勝利はない。次こそ初勝利を狙う。
　カード発表時の会見では「負けたら引退」と公言し、背水の陣を敷く。

【動画】皇治が眼窩底骨折した前戦の試合映像

　皇治は個別インタビューで、相手の祖根の印象について「何もないですよ。圧倒、完封して当たり前」と印象すら無い相手だとする。

　相手の祖根は、皇治の対戦相手として早くからSNSで立候補。対戦発表の会見でも、高そうな時計を身につけ「俺のほうが金持ち」「RIZINで一回も勝てないまま引退してもらう」など挑発的な発言を繰り返してきた。

　しかし皇治は「挑発されてましたか？人に時計借りてみせびらかしてただけでしょ」と意にも介さない。「”口だけ”にもなれていない、そこらへんのポンコツに何と言われようと、何も響きゃしない」と辛口だ。「せいぜい自分で有名になって、時計でも買えるよう祈ってます」と突き放す。ちなみに皇治の時計は「こないだ850万の買いましたけど、売ったら2,000万円くらいになるみたいですけどね」と”格闘家が儲かる”を体現する稼ぎっぷりだ。

　6月のRIZINキックトーナメント1回戦では、梅野源治と対戦するも皇治のバッティングによりノーコンテストに。ネットでも物議を醸した。バッティングについて皇治は「向こうにヘルメット被ってきてもらえれば。それこそYogibo（ヨギボー）つけてきてもらったら安全じゃないんですか」としゃあしゃあと笑顔でコメント。
　しかし一転真顔になり「いやいやちゃんとしますよ。全部スタイルを変えて、新しい自分を見せられるよう頑張っていきたい」とだいぶ修正をかけてきたようだ。

■ブランニュー・皇治が誕生か「昔のスタイルと今のスタイルをフュージョン」

　皇治「ここが変わったというか、全部変えないと。同じことを繰り返していても、リングに上がる意味もない、見返せない。考え方も全てを変えましたね」と言う。
　また「昔SFKジムという所に所属していたんですけど、（SFKジムの）寒川代表の所へ戻ったりして。昔のスタイルを取り戻すじゃないけれど。今のスタイルとフュージョンして、ええ感じですよ」と、K-1以前のステップや蹴りを多用していたスタイルを入れ込んでいる可能性を匂わせる。
　しかし具体的には「見たら分かるから、楽しみにしとってください」とのことだ。

　また皇治は9月から飯田裕トレーナーに、ボクシング指導を受けている。きっかけは魔裟斗に「もう一度戦うなら進化しないと。飯田トレーナーが必要では」と言われたことだと言う。

　最初に飯田氏にミットを持ってもらった際は「お前は格闘技始めて3日か」と言われた。皇治は「15年くらいプロでやってきて、怒ってもらうことも少なくなった。日々刺激になっている」と心機一転。リスタートするのにうってつけの環境のようだ。
　とくに進化した部分は「”手”ですかね。最初に『お前女の子みたいな手してるな』と言われてたのが、拳タコが出来てきた」と殴り方やヒッティングポイントなど、拳自体が変わってきた。　

　そして「しっかり勝ってからリングであることを言おうと思います。今は連敗して言う権利ないと思ってるんで、最低限の仕事をしてから言おうかなと思っています」と勝利後には、何かしらのメッセージがあるようだ。
　最後に「彼にもし負けるようなことがあったら本当に引退。もう崖から2回も3回も落ちてるんで、しっかり上がろうと気合が入っています」と改めて背水の陣を強調し、20日の戦いに向けて意気込んだ。

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