2022/02/11（金）UP
（最終更新：2022/02/11 09:11）

那須川天心（右）と父・弘幸会長

　4月2日、キックボクシングイベント『RISE ELDORADO 2022』（代々木第一体育館）で那須川天心（23=TARGET/Cygames）vs風音（23=TEAM TEPPEN）の同門対戦が実現する。
　一昨日9日の会見では主催者より、今回、天心の父でジム会長の那須川弘幸会長が風音を自信を持って送り出すと発表、さらに弘幸会長が風音のセコンドにつく方向で、SNSでは息子・天心に「全力でお前を倒す」と宣言！まさに親子対決の図式だ。

【動画】まさにミラクル！天心がトリケラトプス拳から竜巻蹴りで衝撃KOの瞬間！父とも喜びの抱擁も

　那須川はこの同門対決の話を父から聞いたときに那須川は父に「セコンドも相手サイドについて俺を超えてくれと話しました。（風音サイドに）ついてもらおうと思います。会長の持っている全部を注いで欲しいですし、僕はその技術を超えなければならない。それををしっかり見せたい」と大舞台での親子対決を語った。

那須川天心（左）と風音（右）が会見で並ぶ

　弘幸会長は昨日10日、SNSで「息子だろうが勝負の世界は関係ない。風音の望むステージまで俺もいってやると共に誓った男の約束がある。風音には、俺が必要なんだよ。俺は風音と共に死力を尽くし全力でお前を倒す。余裕かましてると大変なことになるぞ」と鬼のメッセージを送っている。

　これはまるで梶原一騎原作の人気漫画「巨人の星」の飛雄馬と父・一徹の親子対決を思い出す。飛雄馬を育て巨人に入団した飛雄馬、大リーグボールを開発し無敵の投手に。そこに高校・巨人と飛雄馬の捕手を務める盟友・伴宙太を中日の監督を務めていた父・一徹が飛雄馬の大リーグボールを破り中日の勝利に貢献すべくトレードで伴宙太を入団させる。飛雄馬の弱点を知っている一徹と飛雄馬の大リーグボールの保守だった伴が飛雄馬の前に立ちはだかる姿が、今回の那須川vs風音に重なる。漫画では伴は飛雄馬との対決で三振、一徹の作戦は敗れた。しかしこの”令和”の親子対決はどうか。

　風音は関西を中心に活躍し、19年3月にTEAM TEPPENに移籍。弘幸会長に師事しながら最強の選手を目指し、天心の背中を見ながらここまで上り詰めた。
　風音も会見で「誰よりも（那須川天心の）弱点も強いところも知っているのは那須川会長。そこはしっかり聞いている。僕は会長の弟子なので、会長のやり方で天心選手を倒す」と断言した。

　それに対し那須川は「申し訳ないですけど6月が本当の大勝負なのでそこに全てをかけるというか、（今回は）その通過点にすぎない」と返すと、「無傷で6月行けると思うなよ。思いっきり初黒星をつけて送り出してやる」と意気込んだ。
　勢いづく風音＆弘幸会長連合軍、果たして那須川に土をつけることができるか。

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