2022/03/07（月）UP
（最終更新：2022/03/10 12:04）

72秒殺KOの“怪物くん”鈴木博昭

　3月6日（日）に開催された『RIZIN LANDMARK vol.2』のセミファイナル RIZIN MMA ルール（66.0kg）で昇侍（KIBAマーシャルアーツクラブ）を1R 1分12秒のKOで沈めた鈴木博昭（BELLWOOD GYM）。その作戦は実は人気漫画『幽遊白書』のあの名言を参考にしたものだった。

【動画】“怪物くん”鈴木博昭、豪腕フックで秒殺KOした瞬間！

　”怪物くん”の異名を持つ鈴木は元シュートボクシング世界スーパーライト級王者の立ち技ファイター。昨年10月にMMA初挑戦し、初回TKOと華々しいデビューを飾るも、大晦日での2戦目は、萩原京平のテイクダウンを織り交ぜたMMAファイトに破れた。

72秒殺KOの“怪物くん”鈴木博昭

　今回の3戦目は、ストライカーながらも総合力のあるベテラン昇侍。昇侍は戦前の取材で、“打ち合わずグラウンド展開に持ち込む”と発言するなど心理戦を仕掛けていたが、鈴木は気にする様子なく、開始早々から至近距離で勝負。右・左のフックと、ヒザ蹴りで昇侍をぐらつかせると、最後は強烈な左フックで昇侍をマットに沈めた。

　鈴木は試合後に自身のツイッターを更新し「生き残ったぞーッ‼︎応援ありがとうございましたッ‼︎ちなみに今回の作戦はコレでしたッ‼︎（サウスポーだから左だけど）また頑張るぞ♪」（原文ママ）と、ファンにむけて感謝のメッセージした。

この左で昇侍をKOした

　鈴木が作戦はコレだったと明かした画像は、漫画『幽遊白書』の名シーン。主人公の浦飯幽助が人の心を読むことができる室田繁と戦う場面で、室田が幽助の心の声を読むと、そこには「右ストレートでぶっとばす。真っ直ぐいってぶっとばす」と、たった2つの声。相手の考えを察知した室田が有利な筈だが、結局、人間離れした身体能力を持つ幽助のシンプルな攻撃に室田はやられてしまう。

　“怪物マッスル”で並外れな身体能力を持つ鈴木は、この幽助のように、アレコレと作戦を考えず、不安や雑念を捨てて、シンプルに相手を叩きのめすことに集中したのだろう。

鈴木が試合後ツイッターで投稿。@kaibutsukun1206より

　鈴木は試合後のインタビューで、この日のメインで平本蓮に勝利した鈴木千裕との対戦に興味を持ったことを口にしたが、こちらの鈴木も同じく、戦う中でのフィーリングを大切にする直感型のファイターだ。
　RIZINの榊原代表も、このマッチメイクは噛み合うのではと発言したが、この両雄の激突は果たして実現するのか。

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