2022/03/24（木）UP
（最終更新：2022/03/24 20:50）

那須川は公開練習で。キレのある動きを披露した（C）RISE

　4月2日（土）代々木第一体育館にて開催される『RISE ELDORADO 2022』で”RISEラストマッチ”となる那須川天心（TARGET/Cygames）が公開練習を行った。
3月初旬の4日間の沖縄合宿を終えた那須川は、キレキレの動きで鋭いパンチや蹴りをミットへ叩き込み、絶好調をアピールした

【動画】那須川天心の竜巻蹴りなど、14種類の蹴り技披露

「4日間の沖縄合宿は、疲れすぎて一回、体が動かなくなりました。歩くのがやっとの状態で体重が増えてしまって、でも、もう一段階上へ行けた感じがあります」と那須川は、順調に仕上がっているという。確かに公開練習の動きを見ても、それは明らかで、「威力、スピードすべてが上がっています」と明るい材料しか見当たらないようだ。

パンチだけではなく、蹴りのスピードと破壊力も抜群だった（C）RISE

　今回はバンタム級（-55kg）で同門でもある風音（TEAM TEPPEN）との対戦。今回の試合と6月の武尊を含めて、あと2試合だ。進化する那須川天心の完成度は、どこまでなのだろうか。本人に直撃すると「毎回、100％と思って試合をしていますが、課題が見つかります。だからこそ面白いのであって、だからこそ練習するわけで。完成するというのは、これから先もないんだと思います」と未完だからこそ強くなっているという。

　自身がベストKOに選んでいる2019年のフェデリコ・ローマ戦は、竜巻蹴りで相手を倒した。これを越える試合、もしくは秘策は用意されているのだろうか。「試したい技はたくさんあります。でも、今回はその時に出したい技を使いたいと考えています」と本能に任せて動くようだ。

　RISEラストマッチのテーマは、「愛と殺意」と那須川。意味については、「そのままです」と答え、詳しくは解説しなかったが、RISEファンへの愛なのか、それとも同門の風音へ愛を持って倒しに行くという意思表示なのかは定かではない。

　武尊戦前の試合での公式戦はケガを心配する声もあるが、「もともと4月に決まっていたこともあるし、RISE最後の試合でエキシビションマッチは俺が納得いかないので、やらせてもらいました。俺の格闘技人生なので」と自分の生き方を優先に選んだようだ。

　風音については、「気持ちの塊ですね」と分析。自分との違いを聞かれると「その次元でやっていないのです。今回は、本当に作戦もないです。無意識にやれるように準備しています」と語った。

　RISEラストファイトで見せたいものを聞かれると、「派手にやりたい。ヒップヒップな試合をしたいです。見てもらえばわかります」と話し、注目のセコンドについては「今週に最後の打ち合わせをするので、そこでしっかりと決めます」と、噂されている朝倉未来へオファーを出すつもりのようだ。

大会ポスターを片手にポーズを決める那須川。RISEラストファイトで、どんな姿を見せてくれるのだろうか（C）RISE

　最後に那須川はファンへ向けて、「RISEラストの試合、いろいろな方が来てくれたり、期待してくれているんですけど、いま世界が大変なことになっていて、日本は平和ボケしているところがあると思っていて。いつ戦争に巻き込まれるか分からない中で、張り詰めた感じを持っていて、こうして試合をすることが良いことなのか分かりませんが、自分のやるべきことを見せたいですね。これでRISEは最後になりますので、今後のRISEがどうなるか分かりませんが、自分が残したRISEが盛り上がってほしいです」とメッセージを送った。

　風音との試合は、どんな結末になるのか。那須川は、最後にファンへどんなメッセージを送るのか本番が楽しみだ。

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