2022/05/28（土）UP
（最終更新：2022/05/28 20:54）

4thラウンドのメインを務める富松（左）と桐生（右）はともに計量パスでマッスルポーズ

　5月29日（日）に新宿FACEで開催される『DEEP TOKYO IMPACT 2022 4th ROUND』の前日計量が都内で行われ、全11試合出場の選手は1名を除いて計量をパスした。メインイベントは、DEEP JEWELS 50kg以下の富松恵美（パラエストラ松戸）と桐生祐子（フリー）の激突。富松は49.75kg、桐生は49.85kgで、ともに計量をパスした。

【フォト】富松と桐生がスポーツビキニでマッスルポーズ

　富松は柔術黒帯の寝技にキレのある打撃で長くDEEP JEWELSのトップファイターとして活躍。V.V Mei（山口芽生）、長野美香、石岡沙織、SARAMI、前澤智といったライバルたちと鎬を削り、14年にはDEEP JEWELSストロー級暫定王座を獲得。前戦は昨年9月のDEEP JEWELSで、長野美香とタッグを組み、青野ひかる＆伊澤星花組とのグラップリングタッグマッチに臨んだが、後にRIZIN女子スーパーアトム級王者となる伊澤に腕十字で一本負けを喫した（伊澤が二本先取で青野＆伊澤組の勝利）。MMAは昨年3月に大島沙緒里にキムラロックで一本負けを喫した。

最近、優しくなったと言われることが悩みの種だと語る富松

　対する桐生は、DEEP JEWELS、ONE Warrior Seriesなどで戦績を重ねる。その後はリングから遠ざかっていたが、21年12月に2年2カ月ぶりに復帰し、井上智子に判定勝ちで復帰戦を飾った。今年3月にはサダエ・マヌーフに判定2-1で勝利し、2連勝中。

　計量を終えた富松は、「今回、女子の試合がメインに任せてもらいましたので、最後まで見て良かったと思われる試合をしたいです。前回、いつ勝ったのか分からないくらいですが、しっかりと勝ちたいですね」と決意を語った。一方の桐生は、「初めてのメインで相手も強いですが、しっかり会場を盛り上げたいです」と続いた。

桐生は、2連勝の波に乗り富松超えを狙う

　富松は本人が語っているように、ここ最近は黒星が先行している。その理由のひとつに「介護の仕事をしているので、老人に優しく接している影響か、試合で優しくなったと言われています。本人は分けているつもりなんですけど、もしかしたら出ているのかもしれませんね」と悩みの種になっているようだ。そのため「心を鬼にして倒しに行きます」と明かした。その上で、「楽しい試合にしたいです。最後まで見て良かったと思われるような試合をしたいですね。でも勝ちたいので、ポジションをキープして勝ちに徹してしまったら、すみません（苦笑）」とベテランらしいコメントを残した。

　桐生は減量が厳しかったようで、「水抜き3kgで6kg減量したのできつかったです。これまで練習時間の確保が難しかったんですが、ここ最近は増やすことができたので、テイクダウンからのつなぎが見せられればと思っています」と以前よりもパワーアップした姿が見られそうだ。富松とは一緒にグラップリングの練習をしていた時期もあったため、「力が強い印象があります。背中の筋肉が凄いです」と警戒する。慎重な姿勢を見せつつも、どこか自信満々の印象が桐生にはあった。

　なお4th ROUNDは、全11試合が組まれている。試合開始は、明日の午後5時30分だ。最後まで、それぞれの選手の思いが伝わる激闘が見られることだろう。

＜計量結果＞

▼第11試合　メインイベント DEEP JEWELS 50kg以下契約 5 分 2R
富松恵美（パラエストラ松戸）
vs
桐生祐子（フリー）

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