2022/12/01（木）UP
（最終更新：2022/12/01 20:18）

KO勝利を続けるK-1王者サッタリ

　12月3日（土）エディオンアリーナ大阪にて開催される『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』でK-1 WORLD GP 2022無差別級トーナメント優勝のマハムード・サッタリ（31=イラン）が、ルーマニアの新星・ステファン・ラテスク（20）と対決する。
　サッタリはABEMA格闘技チャンネルで、元ボクシング世界王者の竹原慎二からボディブローを伝授してもらい、「世界チャンピオンになれる」と最大の評価を受けた。

【フォト＆動画】サッタリの強烈KOパンチ＆竹原がサッタリのパンチを受け驚く動画

　サッタリは、プロ20戦20勝（12KO）と無敗の戦績を誇り、21年にはKrushクルーザー級（₋90kg）のベルトを巻き、今年4月には、K-1無差別級トーナメントでも優勝。6月の『THE MATCH 2022』では、HOOST CUP日本ヘビー級王者・内田雄大に圧倒KO勝利した。K-1グループに参戦して以降の9戦は、1戦を除いて全てKO勝利している。

　その無敗街道を突き進むサッタリの強さを、元ボクシング世界王者の竹原が分析した。シャドーをするサッタリのパンチを見た竹原は、「パンチを一発一発しっかりと打っている。ハンドスピードが速く、基本がしっかりしている」とすぐに才能を見抜いた。

　ボクシングのバロディア・カレロ・エルナンデス（キューバ）トレーナーの指示のもと、サンドバッグ打ちに取り組むサッタリ。真剣な表情でサッタリのパンチを見る竹原は「手数が出るね。中身の濃いいいトレーニングをしていますね」と呟いた。エルナンデストレーナーは、元アマチュアボクシングキューバフライ級王者でアマチュア163戦150勝13敗、ワタナベジムでプロデビューし、引退後にトレーナーとなった。野杁正明にパンチを教えていたのも、エルナンデストレーナーだ。

　ミット打ちをするサッタリについて竹原は、「テンポがいいね。打った後に頭の位置を変えているし、トレーナーがいいのもサッタリ選手の強さの秘密ですね」と分析した。

　自らミットをはめてサッタリのパンチを受ける竹原。息の合ったミットでサッタリのパンチを受けた竹原は、「めっちゃ痛い」と手を振って苦笑いする場面も。そして、竹原は「いやー、重い、痛い、硬い」とサッタリのパンチを評価。

　さらに竹原は、「パンチが重い選手はいっぱいいるんだけど、重くて、速くて、硬い。当たる瞬間のインパクトがいい。ボクシングは、ただパンチが重いだけでは倒れないからね。当たる瞬間のタイミングがいい（インパクトの瞬間に手首を捻って打ち込む動作）。ボクシングやったら、世界チャンピオンになれる」と太鼓判を押す。

　竹原は、代名詞のボディブローを伝授。「形はできているんだよな。あとは、相手が打たれるのが分かったら効かないから、上で連打しながら打つ」とサッタリに当てるタイミングを教えた。

　最後に竹原は「井上尚弥君はボディ打ちがめちゃくちゃうまいじゃないですか。それの重量級版ですね」とサッタリのパンチをべた褒め。12月3日は、竹原直伝のボディブローが炸裂し、サッタリのKO勝利が見られかもしれない。

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