2022/12/23（金）UP
（最終更新：2022/12/23 18:35）

キックとMMAミックスルールに挑む木村、MMAはヒジあり、矢地に対しどの様な試合を見せるか

　12月28日（水）東京・両国国技館で開催される『INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国』のキック＆MMAのMIXルールにて、RIZINに参戦する矢地祐介（32=フリー）と対戦する、第3代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者の木村“フィリップ”ミノル（29＝ブラジル）が23日に都内で公開練習を行った。

【動画＆フォト】木村の豪腕パンチが炸裂！K-1時代の壮絶なKO映像、公開練習の様子も

　木村は2分間のボクシンシャドーを披露。力強さと軽快さを合わせた動きを見せ、万全の仕上がりをアピール。しかし、気になる寝技の動きは見せなかった。

初回フィニッシュと強い自信を見せる木村

　木村は言わずと知れたK-1を代表するハードパンチャー。相手を一撃で倒す豪快なパンチで数々のKOの山を築き、今回は21年12月のK-1ラストマッチから約1年ぶりの復帰戦だ。

　この1年間からの自身の成長を尋ねると、木村は「やることは変わらない。カラーも変わらず、（自分の）スタイルも貫いている。その上で、自分の武器のパンチ力、スピード、フィジカル的な強さ、誰が見ても解りやすい野性的な強さ。そこはもう一回りビルドアップした感じ。新しい面があると言うより、さらに進化した、一個上のレベルに行った自分を見て欲しい」と自信に満ち溢れた表情。さらに、現在のメンタル状態もK-1で一番調子が良かった時に感じた“ゾーン”に入っている感覚があるという。

公開練習で軽快なシャドーを見せる木村

　今回の試合は1目は3分間のキックボクシングルール（ワンキャッチ・ワンアタックあり）、2RはMMAルールのMIXルール。ルール発表後、1Rは木村が優位、2Rは矢地が優位の声がある中で、木村は「1Rで終わらせるつもり」と矢地の見せ場を作る気はない。

　矢地のスタンド打撃にも全く警戒していない様子だったが、そのことを尋ねると「（この試合では、矢地は）打撃を打ってこないとのイメージ。（もし）いつも試合で見ているような打撃をしてくれたら、逆にラッキーかなって思う。予想外の攻撃が飛んでくることだけど、そこはスピードが違うと思う」と、レベルが違うと一刀両断。

　言葉だけでなく、木村はちゃんと矢地の過去映像も観て研究しており「結構、癖は今までで見て一番わかりやすい。色々と映像を見てここも一緒だという箇所が多かった」と、その動きの癖も既に把握済み。

　そうなると、あとは最初の3分間で仕留めるだけだが、「倒すパンチは一個決まってます」とフィニッシュブローのイメージは既に出来上がっている様子。「（相手が）そのスキを見せてくれた瞬間に出す、どこで出たか分からないくらい」と自信を見せた。

　この試合は木村にとって、K-1を離れてからの再スタートの試合。「タイトル持ってるやつ、評価されてるやつを片っ端から食ってって自分の存在感とか位置を知らしめたい」と今後の野望を語ると、「まさに百獣の王、最強生物であることを証明したい」と、今回の試合をその第一歩にしたいと語った。

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