2023/04/13（木）UP
（最終更新：2023/04/13 19:43）

（左から）JBC安河内剛氏、IBFベン・ケイルティー氏、3150FIGHT亀田興毅ファウンダー

『ABEMA（アベマ）』ボクシングチャンネルは、4月16日（日）午後2時より全試合無料生中継する『3150FIGHT vol.5』にて、日本ボクシングコミッション（以下、JBC）とともに、日本ボクシング史上初のビデオ判定を正式に導入する。
　導入の経緯として挙げられるのは、今年1月『3150FIGHT vol.4』にて行われた重岡銀次朗vsダニエル・バラダレスのIBF世界ミニマム級タイトルマッチ。王者バラダレスがバッティングで負傷し試合続行不可能となったが、バッティングが王者の故意によるものか、それとも偶然かと議論を呼んでいた。

【フォト】これは危ない！疑惑のバッティング瞬間写真！

　今回、導入決定したビデオ判定は『Video Testing System』（以下、VTS判定）と名称を定め、試合中に起きた人的確認だけでは判断しづらい状況をビデオ映像にて検証、レフェリーが試合において迅速に正確な判定を下すためのシステムとして使用されるという。

　なお、VTS判定を行う際は、大会会場にて映像を映し出し、観戦者も視聴者も試合状況を確認することができる。VTS判定導入の経緯として、1月6日（月）開催の『3150FIGHT vol.4』にて行われた重岡銀次朗vsダニエル・バラダレスのIBF世界ミニマム級タイトルマッチが挙げられる。

　挑戦者・重岡が世界タイトルに初めて挑戦した本試合において、王者バラダレスがバッティングで負傷し、試合続行不可能に。同大会のメインイベントが無効試合となり、ボクシングファンを中心にバッティングが故意なのか偶然なのかと議論が巻き起こった。

VTS判定を初めて正式導入する『3150FIGHT vol.5』ではダブル世界戦が決定している

　この事態を重く受け止めたJBCは、今後同じことが繰り返されないように、また、ボクシングの信頼を失わないようにしたいとの思いのもと、このたびの導入を決定。『ABEMA』が映像基盤となるシステムを構築し、提供した。

　なお、日本ボクシング史上初の試みとなるVTS判定の導入に際し、JBC本部事務局長の安河内剛氏は「ABEMAの協力なくしては、今回（VTS判定）はできませんでした。この新しいシステムを今後活用していきたいと思います。（VTS判定を使用することで）かなり精度の高い判定ができるのではないかと思っています」とコメント。

　国際ボクシング連盟（以下、IBF）立会人のベン・ケイルティー氏も「IBFの会長も非常に素晴らしい、ぜひ導入していただきたいと言っていました。IBFは常にフェアな試合というのを目指していて、VTS判定を使うことによって非常にフェアな試合ができるのではないかと光栄に思っています」とコメントを寄せている。

　VTS判定を初めて正式導入する『3150FIGHT vol.5』では、ダブル世界戦が決定し、史上初となる同日および同一階級世界王座戦が実現する。ひとつめは、「IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦」にて、前IBF世界ミニマム級王者のレネ・マーク・クアルトとIBF世界ミニマム級4位の重岡銀次朗（ワタナベ）が対戦、もうひとつは、「WBC世界ミニマム級暫定王座決定戦」にて、元WBO世界同級王者ウィルフレド・メンデスとWBC世界ミニマム級3位で重岡銀次朗の実兄である重岡優大（ワタナベ）が対戦する。

　また、但馬ミツロvsナビーン・バーマ、中川麦茶vsロビン・ラングレス、奈良井翼vsアーノン・ユーパーンほか全9試合の実施が決定している。

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