2023/05/04（木）UP
（最終更新：2023/05/05 11:40）

朝倉海は完全復活に自信を見せた

　5月6日（土）東京・有明アリーナにて開催される『RIZIN.42』の［RIZIN MMAルール：5分 3R（61.0kg）］で元谷友貴（フリー）と対戦する朝倉海（トライフォース赤坂）が、個別インタビューに応じた。
　朝倉の武器は、破壊力抜群のパンチ。過去には相手のアゴ骨を粉砕したこともあるが、パワーがあるが故に21年大晦日大会で拳を骨折。今回が約1年半ぶりの復帰戦となる。

【動画】朝倉海のRIZIN最短KO！54秒でアゴ骨破壊

　髪を赤く染めて登場した朝倉は、その理由について「1年半ぶりの復帰なので、気合いを入れてやる気を出すために染めました。色は、ファイトパンツが赤なのでそれに合わせました」と笑顔を見せた。

　朝倉は休養中にアメリカ修行をしてきたが、その収穫について、「大きく影響を受けたことはたくさんありますが、向こうの選手は相手の分析を徹底的にやっています。コーチと話して、直前まで対策をずっとやり続けていました。メラブ（・ドバリシビリ＝UFC世界バンタム級1位）からも、直前まで分析するように言われ、これまで以上にやってきました」と明かした。

　メラブの教えを守り、「僕の目線の分析、セコンドの分析を出し合って完璧なものにできたと思います」と朝倉は自信をのぞかせた。

　どんな分析をしてきたかは、試合前のため、もちろん語ることはなかったが「相手はオールラウンドですが、寝技で一本を極めきれる力があるので警戒しています。ただ打撃で強引に入ってくるところやテイクダウンを無理やり入るところが雑ですかね」と元谷の印象を語っており、強引に入ってくる瞬間を狙う可能性は高いのかもしれない。

　朝倉は休養期間の成果を「この1年半、新しい技を覚えて、たくさん吸収してきました。得意を伸ばして、苦手を修正してきました」と手応えは十分だという。「一瞬で決める技を何個か用意した」と言い、フィニッシュのイメージもできているようだ。

　先週は兄・未来（vs牛久絢太郎）の勝利を見届け、「楽しみながら見ていました。次は僕の番だと思っています」と刺激を受け、「いい試合でしたが判定だったんで、僕は派手なものを見せたい」と続けた。

　完全復活へ向けて、朝倉が元谷を相手に派手に勝つことができるのか目が離せない一戦になりそうだ。

＜2人の近況＞

　朝倉は、21年12月のRIZINバンタム級JAPANグランプリ決勝戦（vs扇久保博正に判定負け）以来の再起戦となる。昨年7月にヤン・ジヨンと対戦が予定されていたが、拳の怪我で欠場に。手術を行い、今年はアメリカ修行にも出かけ、万全の状態で戻ってくる。

　対する元谷は、朝倉が準優勝したJAPANグランプリでは瀧澤謙太にTKO負けで2回戦負け。だがその後は、金太郎、アラン“ヒロ”ヤマニハ、太田忍、倉本一真、ホジェリオ・ボントリンを相手に絶好調の5連勝をマーク。22年は無敗で終え、志願していた朝倉戦に挑む。

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