格闘技大会でロシア16歳が死亡、”バックスピンキック”でKO負け、ヘッドギア義務守らず運営は許可
6月4日(日)ロシア・アムール州ベロゴルスク市で開催されたアマチュア総合格闘技(MMA)大会で、16歳の少年が義務づけられているヘッドギア無しで出場、後ろ回し蹴りで頭部を強打し、その後病院で死亡した。市長が自身のテレグラム(通信アプリ)で報告し、ロシア通信社『TASS』も報じた。また現地のMMAライターが、その瞬間と思われる動画をアップしており、哀悼のコメントが並んでいる。
報道によると、市のスポーツクラブで行われたオープンMMAトーナメントに、16歳の少年が出場。
州の規則では、16歳から18歳のアマチュアMMAでは、頭部を保護するオープンフェイスヘッドギアの着用が義務づけられている。
しかし少年は審判や大会主催者に、ヘッドギア無しで戦えるか尋ね、主催者が同意したという。
結果、未成年同士の試合がヘッドギア無しで行われ、少年は相手の後ろ回し蹴りで頭部を強打し倒され、重傷を負った。その後、少年は病院の集中治療室で死亡した。
その夜、ロシアのタポロジー(MMAの評価サイト)編集者と名乗る者が、SNSでその瞬間と思われる動画をアップ。
少年と相手はヘッドギアをかぶっておらず、少年は相手選手のワンツーで顔を背け、直後に相手の後ろ回しを頭部に受け、倒れている。
市長のコメントによると、未成年者の参加に対する親の同意など、イベントに必要な法的手続きはすべて踏まれていたとのことだ。
現在、地元検察庁は、この事件について捜査を行っている。
この件は刑事事件として扱われ、大会を主催したアムール地域総合格闘技連盟の会長が容疑者となっている。
なお、ロシア総合格闘技連盟は、この大会は連盟が公式に認めた大会ではなかったとコメント。
検察庁は、捜査の結果に基づいて一連の措置を講じる予定だという。
▶次のページ:【実際の写真】後ろ回し蹴りが頭部を直撃、少年はダウン
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