2023/08/06（日）UP
（最終更新：2023/08/07 17:08）

亀本勇翔（左から2番目）が王座戴冠、山崎秀晃（右から2番目）もセコンドに

▼第15試合　IPCC日本スーパーフェザー級（58.97kg）王者決定戦　3分5R
●パルコ・レンジャージム（レンジャージム）
判定0-2 ※48-48、48-49×2
〇亀本勇翔（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）

パルコのヒザ蹴りがヒット

　パルコはBOMを主戦場にし、誰が相手でもガンガン前に出て打ち合い上等の超アグレッシブファイター。対する亀本はK-1グループを主戦場にし、のちにK-1王者となる軍司泰斗と対戦経験を持つ実力者。

　両者は今年4月のBOMで同タイトルを懸けて対戦したが、ともに引かない攻防を繰り広げドローに終わり、タイトルは主催者預かりとなっていた。4カ月ぶりの再戦でタイトルを手にするのはどちらか。

亀本（右）がダウンを奪う

　1R、亀本がサウスポー。パルコは右ロー、ミドルを蹴る。亀本は左ローをリターン。距離の取り合いから亀本は左ミドル、パルコは右ストレートを伸ばす。2Rになると、組んでのヒザ蹴りを放つパルコは右ミドルをヒット。亀本がカウンターのヒザ蹴りやヒジ打ちで攻めるも、パルコは右ハイを返す。

　3R、亀本がワンツー、フックと細かいパンチをガードの隙間からヒット。ガードを固めるパルコに対して、ジャブやストレートを的確に当てる。すると、亀本が真っすぐな左ストレートをクリーンヒット。よろけたパルコに左ヒザ蹴り、そしてパンチ連打。これで最初のダウンを奪う。

白のIPCCベルトを巻いた亀本

　一気に距離を詰めて、左ヒジを放つ亀本は右フックでパルコをよろめかせる。近距離のヒジの応酬、パルコの右ヒジも亀本を捉える。終盤、亀本はパンチからの飛びヒザ蹴りの奇襲。

　4R、亀本は丁寧にジャブを突き、左ヒジ。パルコは前進して右ストレート。お互いにヒザ蹴りをボディへ。パルコは前に出てヒザ蹴り、右フック。亀本も手数を落とさず左ストレートを返す。

　5R、パルコの前進に亀本はジャブを多用。それでもパルコは気合で突進して、ヒザ蹴り。亀本は左フック、ストレート。亀本の左ミドルに対して、パルコは左右フック。最後はお互いパンチを出し合い、終了のゴングが鳴った。

　ジャッジは3者ともダウンを奪った亀本を支持。K-1の亀本がIPCC日本スーパーフェザー級（58.97kg）王者となった。

キリョウ（左から2番目）がダウンを奪いリベンジ達成

▼第14試合　WMC日本フライ級（50.80kg）王者決定戦　3分5R
●シンイチ・ウォーワンチャイ（ウォーワンチャイプロモーション）
判定1-2 ※48-49×2、49-46
〇キリョウ・シリラックムエタイ（シリラックムエタイ）

パンチを振るうシンイチ（左）

　昨年7月のBOMのWMC日本フライ級（50.80kg）次期挑戦者決定戦で延長判定の末に優心を破り、タイトル挑戦権を獲得したシンイチ。対するキリョウとは21年10月に対戦し、シンイチが右ローで1R TKO勝ちしている。果たしてベルトを巻くのはどちらか。

　1R、お互いにゆったりと構えて、前蹴りやジャブで探り合い。シンイチはジャブからロー、左ボディを強打。キリョウはミドルをリターン、近距離のパンチ狙い。

キリョウがダウン奪取

　2Rもシンイチが右ロー、ジャブを中心にペースを掴みに行く。シンイチが細かいパンチでキリョウをロープに詰めて、右ローまで繋ぐ。

　3R、キリョウの蹴りを掴んだシンイチがパンチ連打、フックやストレートで前に出る。しかし、近距離でキリョウの右のパンチがカウンターでクリーンヒット。シンイチがダウンを喫するが、フラッシュ気味であり自ら前に出る。

　4Rにはシンイチがどんどん前に出て、右縦ヒジやボディストレート、ワンツーと攻め続ける。キリョウは後手に回ってしまうが「打ってこい」とアピール。パンチからのローをヒットさせるシンイチ。キリョウは右フックを強打。

キリョウが勝ち名乗り

　5R、シンイチは手数を落とさずに細かいパンチ、ロー、ミドルを散らしていく。キリョウは手数が少ないが、シンイチの前進にカウンターの右ストレート。それでもボディからストレート、前蹴り、左フックのダブルなどアグレッシブに攻めるシンイチ。残り30秒、キリョウは右ストレートをヒット。下がらないシンイチはボディストレートをリターンし、右ミドルを蹴り込んでいった。

　ジャッジ1者は終始攻め続けたシンイチを支持するが、2者はダウンを奪ったキリョウを支持。キリョウがシンイチにリベンジ達成。WMC日本フライ級（50.80kg）王座を戴冠した。

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