2023/09/07（木）UP
（最終更新：2023/09/07 21:51）

所沢のタイソン（右）は、試合当日に瓜田純士（左）の襲撃を考えていたという

　8月26日に開催の朝倉未来の1分間大会『Breaking Down9』（ブレイキングダウン9＝BD9）で、「ごぼうの党」奥野卓志と対戦した所沢のタイソンこと久保広海が、昨日6日、朝倉海のYouTubeチャンネルに出演した。久保はBD9のオーディションで、かつて兄貴分と慕っていた瓜田純士と乱闘に発展し、右フックをもらうなど会場が騒然となる場面があった。

【フォト】所沢のタイソンが瓜田純士の右フックをもらう瞬間！

　朝倉海は所沢のタイソンこと久保に、「これまで試合をしたことがないのに、なぜブランディング的なリスクを背負ってまで出てたんですか？」と質問。久保は「リスクしかないし、デメリットしかなかった」と決死の覚悟で臨んだことを吐露。そして、「でも、そこで逃げたらダサいなと。自分の喧嘩無敗を守るか試合をするか天秤にかけた時に、逃げた方が男の価値が下がると思いました」と出場を決めた理由を明かした。

　前日記者会見を久保が欠席したことについては、「運営に文句があったのと、もともとオーディションからアウェー感があって、瓜田君や奥野さんが絡んでくる、ひな壇もチャチャを入れてくる。1対全員みたいな感じでした」と耐えられない感覚があったからだと説明した。

BD9オーディションで瓜田（右）ともめる所沢のタイソン（左、『朝倉未来YouTubeチャンネル』）

　そしてオーディションで瓜田に殴られた件について久保は、「もともと俺は彼のことを慕っていて、誰よりも理解していたと思います。当時の（ヤクザ時代の）彼はハチャメチャで、みんな離れていったんです。それでも俺だけは、ずっと傍にいて身体を張ってきたんです。それで最後の最後に俺のことを売るようなことがあって、ふざけんなとなり仲違いしたんです」と過去の2人の経緯を説明した。

　それから久保は、著書『所沢のタイソン』で瓜田をネタに誹謗中傷したことが原因で関係が悪化し、今回のオーディションの乱闘につながったようだ。乱闘の際、瓜田の右フックをもらってしまった久保は「運営から手を出すなと言われていたんです。殴ったら、親告罪になって逮捕されると。だから言い合いになっても手を出してこないと思っていたら、いきなり殴られて。動画を見ても分かると思いますが、少しも避けてないんですよ」と乱闘シーンを振り返った。

　だが久保は、試合直前に因縁の相手だった瓜田が近寄ってきたといい、「耳元で“広海、漢見せろよ！”と言ってきて、肩をバンと叩かれました。痺れましたね」と感動したことを明かした。

　じつは久保は、「前に殴られて頭に来ていたので、ワンチャン、どこかで瓜田君が一人になった時に襲っちゃおうかなと思っていたくらいだったんです」と襲撃の隙を狙っていたという。そんな中で瓜田に激励の声をかけられて「アウェー感の中だったんで、嬉しかったですね。2人にしか分からない絆があるというか」と関係修復の機会につながったようだ。

「でも、だからといって関係がすぐに良くなるとは限らないです。でも、自分の中のモヤモヤは清算されたように思います」と久保は続けた。

BD9オーディションで瓜田の右フックが飛ぶ（『朝倉未来』YouTubeチャンネル）

　戦前から「今回が最後」とブレイキングダウン参戦は1回きりと宣言してきた久保。朝倉は「タイソンさんが、ここから強くなる姿が見たい」と伝えると「これまで出ないと言ってきたけど、絶対はないと思っています。地元の先輩たちが応援に来てくれて、自分よりも悔しがっている姿を見たら、もう1回出て、勝つ姿を見せたいという思いは少しあります」と参戦の可能性はゼロではないとも語った。

　久保の喧嘩伝説は、今回の1敗の重みでどうなるのかは分からない。だが「批判の声もありますけど、トータルで考えればブレイキングダウンに出て良かったです」と笑顔を見せた。アンチの声は予想よりも少なく、むしろ試合をしたことを称賛する声が多かったことが、一つの答えだったのかもしれない。今後の久保の言動、そして瓜田との関係に注目が集まる。

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