2024/01/25（木）UP
（最終更新：2024/01/25 20:31）

ONE初参戦でタイトルマッチに挑む武尊

　1月28日（日）東京・有明アリーナにて開催される格闘技イベント『ONE 165』のONEフライ級キックボクシング世界タイトルマッチに出場する王者スーパーレック・キアトモー9（28=タイ）と、挑戦者の武尊（32=team VASILEUS）が、決戦を3日前に控えた25日（木）、都内で記者会見に登壇し公開練習を行った。
　公開練習で武尊は、鋭いジャブからのワンツー、強烈な右をフルスイングで見せて「やるだけなんで、しっかり仕上げて勝ちます」とメッセージ。スーパーレックは鋭い右のパンチ、パワフルな右の蹴りを披露し「日本で試合ができるのでワクワクしています。素晴らしいものをお見せします」と語った。

【フォト】武尊が強烈な右をアピール！スーパーレックが強烈ミドルで対抗

前回の会見に続き、二度目のフェイスオフとなったが、武尊の気迫はさらに増していた

　ONEデビューを迎える武尊は当初、ロッタン・ジットムアンノン（タイ）と対戦する予定だったが、ロッタンの負傷欠場によりスーパーレックとのタイトル戦へ変更となった。
　スーパーレックは、ルンピニーのフライ級とバンタム級王座、WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王座など多くのタイトルを獲得。前戦はムエタイルールでロッタンから判定勝利を収めている。ロッタンに勝っていることや相性を含めて、武尊ピンチの声が多いのが現状だ。

　会見で武尊は「ONEのデビュー戦、そしてタイトルマッチが日本でできることが嬉しいし、光栄です。今までやってきた格闘技人生をかけて、日本の格闘技界を背負って、必ずスーパーレック選手を倒してONEの世界最高峰のベルトをとります」と意気込みを語った。

那須川天心のボクシング3戦目は見なかったという武尊。スーパーレック戦に集中している

　スーパーレックは「日本で試合ができて、嬉しいです。そして、メインに抜擢していただき光栄です。28日はベストを尽くして勝利を奪いたい」と対抗した。

　試合展開について武尊は、「強い選手なので簡単に勝てないのは分かっています。泥臭くなっても、どんなにボロボロになっても勝つことだけを意識しています。KOで勝つのが一番ですけど、何が何でもどんな形でも絶対に勝ちます」と気合い。

　スーパーレックは「ファンのみなさんは待ち焦がれていると思いますので、KO決着したいです。武尊選手も同じだと思いますが、自分もそのつもりでいきます」とKOを口にした。

スーパーレックは武尊を十分に研究してきたと明かした

　ロッタンの話題が出ると武尊は「次のことを考えて勝てる相手ではない。今はスーパーレック選手のことだけを考えています」とこれまでと同じ回答。さらに2日前の23日に行われた那須川天心のボクシング3戦目についてコメントを求められると「自分の試合だけに集中しているので、見ていない」と今はスーパーレック戦に集中していることを伝えた。

　また今回、武尊は初のONE独自の計量（水抜き禁止のハイドレーション検査＝尿から水分の割合が基準に達しているかの尿比重値検査）となるが、「ハイドレーションは今日も1回テストやって基準値に達していたので問題ありません。体重はあと1kgで問題ない」と明かした。