2024/03/20（水）UP
（最終更新：2024/03/20 17:45）

判定勝利を収めるも、涙を見せたぱんちゃん璃奈

　3月20日（水・祝）東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された『K-1 WORLD MAX 2024』の［スーパーファイト/女子-47.5kg契約］では、ぱんちゃん璃奈（フリー）が平岡琴（TRY HARD GYM）に判定勝利を収めた。
　それでも、試合内容に納得いかない様子のぱんちゃんは、試合後インタビューで「自分に合格点はあげれない」と涙ながらに語った。

【フォト】ぱんちゃんと平岡が同時打ち！互いの顔面に食い込む！

互いに打ち合う

　試合では、序盤からぱんちゃんが長い脚を生かしたミドルや前蹴りを繰り出し、2Rには、素早いパンチコンビネーションで優勢に進めた。しかし3R、ぱんちゃんがパンチで勝負に出て打ち合うも平岡にはなかなか届かず、逆に平岡の右が入り始め挽回する場面を見せた。結果は1人がドローも2人がぱんちゃんを支持。K-1初勝利を収めたぱんちゃんだが、笑顔は無かった。

　ぱんちゃんは試合後インタビューで「K-1の舞台に立たせてもらって本当に良い経験だったんですけど、実力が全然まだ足りてないのを痛感しました」とコメント。

ぱんちゃんが勝利者トロフィーを受け取るも、笑顔は無かった

　SNSではK-1創始者の石井館長からテクニックを教わる様子も度々アップしていた。教わったことを活かせたか聞かれると「めちゃめちゃ教えてもらったことが、何も出せなかった。久々の日本人選手相手で、本当に気持ちが入りすぎちゃったのがダメだったなって思います」と上手くいかなかった原因を振り返る。

　対戦発表会見の際、平岡からは「作られたチャンピオン」という言葉もあったが、そのことについては「言葉を頂いた時には正直舐めんなよって思って、分からせてやりたいっていう気持ちがあったんですけど、この試合結果が全てなので、平岡選手が上手くて、そう言われても仕方ないと思いました。言い訳はできないです」とした。

試合後インタビューに応じるぱんちゃん

　K-1初参戦となったぱんちゃんだが、K-1ルールに関しては「至近距離で組みが無いルールが初めてで対策はしてきたつもりなので、ルールのせいじゃないですね、今日の結果は。K-1ルール以前に自分の攻撃のレパートリーの低さ、戦い方の悪さかなっていう風に思ってます」と満足していないことを強調。

　どの部分が一番悔しいのか問われ「大阪のトレーナーさん、東京のトレーナーさんも、この技は絶対KOできるって認めてくれてた技で、自分でも倒せると思ってたのにダウンを取れなかったのが、やっぱり自分に合格点はあげれないです」と相手を倒せなかったことだと説明した。

　最後にファンへ向けては「試合を見てくださってありがとうございます。これからたくさん試合をしていくんですけど、まだまだ実力不足だと感じるとので、一戦ずつ強くなれるように努力します」と今後の成長を約束した。

試合後インタビューに応じる平岡

　一方の平岡は「もう本当に悔しいの一言。相手の印象だったりとか、対策してきたことはその通りの動きだった。ビックリする動きとかはなくて、イケるって思ったんですけど、やっぱり体の強さが結構すごくて、上手く行かなかったのかなっていう。RISE1人目だったんで勝ちを持っていきたかったんですけど、本当に申し訳ない気持ちです」とコメント。

　戦ってみたぱんちゃんの印象を「パンチ力は想像を超えてこなくて、あとリーチ・身長差が結構あったんで、攻撃が届かないかなって想定してたんですけど、それもそんなことはなかった。思ったよりやりやすかった部分はあったんですけど、体の強さがすごいあったので、そこがすごくやりづらかったです」とフィジカル差を感じたと話した。

　勝利するも悔しさを滲ませたぱんちゃん、この悔しさをバネに更なる進化を遂げるか。今後も注目だ。

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