【訃報】”伝説のキックボクサー”ロブ・カーマンが死去、ピーター・アーツ「本当の伝説、あなたに影響受けた」と哀悼

2024/04/01（月）UP
（最終更新：2024/04/01 17:15）

　伝説のプロキックボクサーのロブ・カーマン（63=オランダ）が3月31日に死去したと妻カルロッタさんがカーマンの公式インスタグラムを通して発表した。死因については明らかにされていない。

【フォト＆動画】晩年のロブ・カーマンの姿、リングス時代の角田信朗との激闘も

　カーマンは1980年台から活躍したオランダの伝説的なキックボクサー。1983年に世界キックボクシング協会（WKA）の世界王者に輝くと、87年に初来日。

　世界トップの外国人キックボクサーとして日本でも人気を誇り、ドン・中矢・ニールセン（89年 今世紀最大の激突！）佐竹雅昭（92年 リングス MEGA BATTLE SPECIAL礎）などと戦い日本の格闘ファンを盛り上げた。

　また、旧K-1大会にも参戦し、95年にはK-1の中量級部門のK-2France Grand Prixで優勝。そして、99年10月の「It’s Showtime」でアレクセイ・イグナショフに判定勝利し現役を退いていた。

　オランダ名門キックジム「目白ジム」所属で、当時の常勝オランダ勢が得意とした、いわゆる“対角線のコンビネーション”で数多くの強豪をなぎ倒し、その中でもカーマンのローキックは破壊力があり、“ミスター・ローキック”や“ハンマーキック”の異名を持っていたほどだ。通算戦績は97勝（77KO）12敗1分2無効試合。

　カーマンと親交のあった元K-1王者でオランダ人のピーター・アーツは訃報を受けて「ロブ・カーマンが亡くなったことを聞いてショックを受けている。私がキックボクシングを始めた時、彼の存在は大きな影響を与えてくれた。本当の伝説、安らかに眠ってください」と自身の公式インスタでメッセージした。

　数多くの名勝負と世界の格闘技界に大きな遺産を残してくれた故カーマンのご冥福を祈る。

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