2024/04/30（火）UP
（最終更新：2024/04/30 12:27）

王者の鈴木千裕に強豪選手が対戦アピール

　4月29日（祝・月）東京・有明アリーナで開催された『RIZIN.46』のフェザー級タイトルマッチでは、王者の鈴木千裕（クロスポイント吉祥寺）が金原正徳（リバーサルジム立川ALPHA）を撃破して初防衛に成功した。
　その鈴木に対し、クレベル・コイケやフアン・アーチュレッタ、朝倉未来や平本蓮ら4人の強豪が名乗りを上げ、「私は君に勝てる」など対戦をアピールした。

【フォト】鈴木の豪打爆発！怒涛のパンチラッシュで金原をKO

　昨日の試合では1R終盤、鈴木がボディフックから右フック、ヒザと猛攻。金原が耐えられず倒れると、鈴木が怒涛のパウンド。リングサイドからバトンが投げられ、鈴木が見事なTKO勝利を飾った。

昨年6月、鈴木からタップを奪ったクレベル（上）

　そして大会後、選手たちが続々とSNSで反応。まず、元同級王者のクレベルは「おめでとう千裕！またね、ちひろ、私はあなたに勝てるよ！」とアピール。クレベルは昨年6月に鈴木と対戦しており、クレベルの体重超過でノーコンテストとなったが、腕十字を極めて鈴木からタップを奪った。クレベルとしては王座奪還へ燃えているに違いない。

　次にアーチュレッタは「Great fight by the champ can’t wait to collide with him」（チャンプのファイトは素晴らしかった。彼とぶつかるのが待ちきれない）とポスト。元RIZINバンタム級王者のアーチュレッタは、次戦からフェザー級に階級を1つ上げ、クレベルと6月の『RIZIN.47』で激突する。この試合は次期挑戦者決定戦の意味合いを持つとRIZINの公式サイトにも記載されており、勝者はタイトル戦に絡んでいくことが予想される。

　また試合の解説も務めた未来は、鈴木の勝利に「鈴木選手からしたら100点満点の試合だったんじゃないですか。マイクは30点くらいでしたけど。その辺を鍛えたらもっと人気出るんじゃないでしょうか、まあ僕が試合して人気出させてあげますよ」「あんまり言えないですけど（攻略の糸口は）ありますね」とコメント。以前から未来は、鈴木vs金原の敗者とやってからタイトルに挑みたいと話しており、キチンと段階を踏んでの今後の対戦を期待させた。

　さらに平本はSNSで「いやー！よかったー！鈴木千裕は俺が殺る！」「朝倉未来戦に絶対勝つ。インパクト残して必ずどっかでタイトルマッチまで辿り着いて、絶対にRIZINのベルトを巻く」と意気込み。22年3月に鈴木と対戦した平本は、激しい打ち合いを演じるも悔しい判定負けを喫した。リベンジとともに王座を狙っていきたいところだ。
　その前に、7月28日の『超RIZIN.3』で試合が決まっている未来と平本。この一戦を制し、王者鈴木に近づくのはどちらになるか。

パトリシオ（右）に宣戦布告した

　鈴木自身は試合後インタビューで「（パトリシオ）ピットブルが、試合前に“次はお前だ、負けるんじゃねえ”ってエールを送ってきたんで。勝ったぞと。ベルト賭けろよ、ピットブル！奪いに行きます」と、昨年7月にワンマッチでKO勝利したベラトールフェザー級王者・パトリシオに宣戦布告。
　榊原信行CEOも大会総括の中で「タイミングを見て海外に送り出したい」と、鈴木の全米デビューの考えがあることも明かしていた。

　果たして鈴木の次戦はどうなるのか、勢い止まらぬ王者の行方を今後も追っていきたい。

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