2024/07/11（木）UP
（最終更新：2024/07/11 21:36）

41連勝中のクンスックレック・ブームデックシアン（左）に挑戦する松田龍聖（右）

　7月14日（日）千葉・TIPSTAR DOME CHIBAにて開催される、ラジャダムナンワールドシリーズ（RWS）の第3回日本大会『RWS JAPAN』。セミファイナルのラジャダムナンスタジアム認定バンタム級（53.5kg）タイトルマッチ［3分5R］で王者・クンスックレック・ブームデックシアン（タイ）に挑戦する松田龍聖（大原道場）の試合前インタビューが主催者を通じて届いた。

　松田は京都出身の18歳。昨年3月に軽量級絶対王者・滉大を破ってHOOST CUP日本スーパーフライ級新王者に。今年4月のRWS JAPANでは初のムエタイルールで石井一成と対戦し、大接戦を繰り広げた末にドロー。戦績は12戦11勝（4KO）1分と無敗を誇る。

　前戦となった格上の石井との試合では、1Rに石井の左ローがファールカップ付近に入り、松田が痛がって倒れたことでダウンが取られてしまったが、「タイのレフェリーはローブローでもダウンを取ることが多いということを僕は知らなかったので、あれは僕のムエタイに関する勉強不足もありましたし、今一番思ったのはローブローが次のタイトルマッチの時に起こらなくて良かったなと。タイトルマッチ前の試合で、そういうことを身をもって知ることができたので次のタイトルマッチにも活かせるところだと思います」と前向きに捉えているという。

石井（右）にヒザ蹴りを入れる松田（左）

　引き分けという結果については「結果には満足していません。倒し切れなかったのは僕の問題ですし、結果よりもすごくいい経験をさせてもらったと思っています。自分の中で得られたことはめちゃくちゃ多かったですし、ムエタイを初めて経験してそこで学んだことを次戦で活かせると思います」と初のムエタイルールを経験したことで得られたものは大きかったという。

　以前から対戦を希望していた日本ムエタイ界のトップレベルの石井と引き分けたことで、改めて自分がそういう位置にいたという再確認もできたかとの問いには、「僕は5歳から空手とキックを習い始め、小学生の頃にはそのレベルに行くつもりだったので、僕はここまで来られたんや、みたいな驚きは特になかった」といい、今回勝てばラジャダムナンスタジアムのベルトを巻くことになることについては「ムエタイ路線に行くことは予想外でしたが、世界トップレベルの選手になるつもりで僕は生きてきたので、今回勝てばそういう証明になると思います」との答え。

石井（左）と引き分けた松田（右）

　石井との試合前にはタイ武者修行に行った松田。今回は行っていないが、「前回タイに行ってタイの先生やファイターから教えてもらったことを日本に持ち帰って大原道場でやっているのでムエタイの練習はできています」と日本での練習で手応えを感じている。

　ジムでの練習だけでなく、出稽古先のWIZARDキックボクシングジムでK-1の斗麗や“狂拳”迅とムエタイスタイルでスパーをしており、「もう世界チャンピオンになる準備はバッチリです。前の石井選手との試合の時は、勝てませんでしたが自信がついた試合内容でした。クンスックレック選手は石井選手よりももっと強いファイターなのかもしれないけど、前の試合で培った自信を活かして戦います」と自信満々。

　試合が決まっても相手の研究はしないという松田だが、クンスックレック戦に向けて、映像を何回か見た限りでは「蹴り終わりがキーポイントかな」とすでに弱点は見つけているという。

「クンスックレックよりもスピードも上回りたいし、スピードだけでなくレベルの差を見せたい。クンスックレックが相手だからと特にビビることなく、逆にそういう未知な選手とやれることがむちゃくちゃ楽しみです。41連勝しているファイターに今まで出会ったことがないので、そんな選手と戦えるというだけでワクワクが止まらないです。さらに勝てばラジャダムナンスタジアムのタイトルも付いてくるわけですから」と試合が待ち遠しい様子も見せた。

　クンスックレック戦で勝利し、ラジャダムナンスタジアムのバンタム級タイトル獲得後のプランを聞かれると、「石井選手が挑戦者として再戦を望むのであれば、いつでも僕は相手になります。あと、名高選手が階級を上げてくれたら、僕が王者として名高選手が挑戦者として試合ができるので、それは僕が一番望んでいる展開です。僕がRWSに来た目的は石井選手と名高選手とやること。石井選手とは前に試合をしてああいう結果になってしまったんですけど、名高選手との試合はぜひ実現したい」と名高との対戦にも意欲を見せている。

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