2024/07/17（水）UP
（最終更新：2024/07/17 15:16）

羅向vsファービー・ショウブカイ

　7月20日（土）栃木・ライトキューブ宇都宮にて開催されるキックボクシングイベント『BURST（バースト）』の全対戦カードが発表された。今大会では“栃木から世界”を目指すZEROの2大エース、羅向（らむ）と吏亜夢（りあむ）が揃って難敵のタイ人ファイターを迎え撃つことになった。

【動画】次戦でも炸裂するか、羅向が豪打爆発でKOする瞬間！

　メインイベントの［63.5kg契約　3分3R］では、羅向（ZERO/元WMC日本ライト級王者、元NJKFライト級王者）がファービー・ショウブカイ（タイ/尚武会）と対戦する。NJKF＆WMC日本ライト級王座の2冠を獲得している羅向は、一撃必倒の強打と打ち合い上等の強心臓が持ち味。過去にはダブルノックダウンで会場を熱狂させるなど、ド派手な戦いが身上だ。

　対するファービー・ショウブカイは本国で70戦以上の戦績を持ち、羅向と同じ175cmの長身から繰り出すヒジ、ヒザを武器とする。今回が日本初戦。「KOで勝って次のオファーを待ちたい」と、羅向を踏み台に日本で活躍する青写真を早くも描いている。

吏亜夢vsコンコム・レンジャージム

　セミファイナル第2試合に登場する吏亜夢（ZERO/WMC日本スーパーフェザー級王者）は、長いリーチを活かした左ストレートや左ミドル、高いヒザ蹴りで華のある試合を続けており、6月の『BOM46』では「10代のうちに日本チャンピオン」の公約どおり、Bigbangスーパーバンタム級王座などを戴冠している亀本勇翔を初回KOで下してWMC 日本スーパーフェザー級王座のベルトをその腰に巻いた。

　対戦相手のコンコム・レンジャージム（タイ/レンジャージム）は100戦に迫る戦績を誇り、日本では WMC＆IPPC＆M-1フェザー級王者の大翔、WMOインターナショナル同級王者の瀧澤博人と対戦。判定で敗れたがどちらも互角の闘いを演じており、在日タイ人・ムエタイ関係者の評価も高い。昨年4月には元IBFムエタイ世界ジュニアフェザー級王者の波賀宙也から最終3Rに得意のハードパンチでダウンを奪い、逆転で判定勝利を収めている。

大会ポスター

　また第5試合の［ミネルヴァ 51kg契約　2分3R］では、ベテランファイター渡辺久江（ZERO/43）が現ミネルヴァライトフライ級王者・Yuka☆（SHINE沖縄/40）を相手に迎え、長いキャリアで初めて地元・栃木での試合に臨む。

　2002年のプロデビュー以来、MMA、キック、ボクシングを股にかけ活躍した渡辺。当時の女子格闘技を力強くけん引する姿から「格闘ジャンヌダルク」と呼ばれ人気を博した。その人気を裏付けていたのが男子顔負けの強打。特に右ストレートと右フックは一撃必殺の破壊力を持ち、MMAのリングでは、女子では滅多にお目にかかれない失神KO勝利を実に3度もあげている。

　21年10月のNJKF『DUEL.22』で、約5年ぶりに現役復帰。2戦目の総合格闘技戦では修斗で腕十字による一本勝ちを収め、翌年3月の『戦場 20』仙台大会では最盛期を彷彿とさせるキレのいい動きで22歳のDBSアトム級王者、KARENを相手に1対1のドローと善戦。改めてその実力を示した。

　MMA、キック、ボクシング合わせて50戦以上プロのリングで戦ってきた渡辺だが、地元の栃木で試合をするのは今回が初。メモリアルな一戦の対戦相手を快諾したのがYuka☆だ。16年前、産後ダイエットでキックを始め、21年に37歳で一念発起してプロになったという遅咲きの実力派だ。デビュー4戦目でK-1出場のチャンスをつかむと、9戦無敗の高梨knuckle美穂に食い下がり、判定で敗れたものの、伸びのあるワンツーや確かなテクニックで一躍、その存在を知らしめた。

　Yuka☆の緊急参戦を受け、渡辺は「チャンピオンだから負けられないという気持ちを持って乗り込んでくるはず。相手の気迫を思うと緊張しますが、胸を借りるつもりでぶつかっていきます！」とリスペクトを込めて意気込みを語った。

　今秋には生まれ育った栃木県鹿沼市に、同市初のムエタイジムをオープンさせる渡辺だけに、激闘を通してムエタイの魅力もおおいにアピールしたい。一方のYuka☆は5月の『Krush.161』でハードパンチャーの美伶と真っ向勝負の打ち合いを演じた末、KO負けを喫しており、現役王者として2連敗は避けたいところ。両者の決意や思惑が交錯した一戦は、女子屈指の好勝負になる予感大だ。

☆この大会の全試合順、スケジュール、チケット情報など詳細

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