2024/07/20（土）UP
（最終更新：2024/07/20 00:55）

原口健飛がGLORY王者ペットパノムルンに挑む

　7月20日（日本時間21日深夜）オランダ・ロッテルダムにて開催される『GLORY93』のGLORYフェザー級タイトルマッチ、王者ペットパノムルン・キャットムーカオ（タイ）vs挑戦者・原口健飛（FASCINATE FIGHT TEAM）の見どころコラムがRISEより届いた（文：中村拓己）。

原口健飛とRISEが世界に挑む！ペットパノムルンVS原口は「THE MATCH 2022」以来の大一番だ

　原口健飛にとって、そしてRISEにとっての大一番が目前に迫ってきた。

　7月20日（日本時間は21日深夜）にオランダで行われる「GLORY93」でのGLORYフェザー級タイトルマッチ、王者ペットパノムルンvs挑戦者・原口健飛。この一戦は日本人選手が海外でタイトルに挑む、それ以上の意味を持つ戦いだ。

　ペットパノムルンと原口のストーリーは2021年から始まった。当時20勝1敗1分けと国内で圧倒的な強さを誇っていた原口に、RISEが用意した相手がGLORY世界フェザー級王者のペットパノムルンだった。

　当初、2人の対戦は2月に予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期。その後も外国人選手の招聘が不可能な状況が続いたが、RISEはバブル方式（ホテルのワンフロアを貸し切っての完全隔離、担当の監視官がつき、毎日PCR検査を実施するなど）のもと、11月にペットパノムルンを来日させ、原口との対戦を実現させた。

　超特例措置のなか、ペットパノムルンに挑んだ原口だったが、試合はペットパノムルンが圧勝。原口にとっては世界のトップの強さを思い知らされると共に、約4年ぶりに敗北を味わう結果に終わった。

　翌2022年1月、RISEはGLORYとの提携をスタートし、初対戦から約9カ月後の8月に初代RISE世界スーパーライト級王座決定戦として原口とペットパノムルンの再戦を組む。6月の「THE MATCH 2022」で山崎秀晃をKOして、リベンジに挑んだ原口は延長を含む計6Rを戦ったが、ここでもペットパノムルンを超えることはできなかった。

　2度に渡ってペットパノムルンの壁に跳ね返された原口とRISEだが、諦めることはなかった。原口は打倒・ペットパノムルンを目標に掲げ、RISEもセルゲイ・アダムチャック、ジェレミー・モンテーリョ、アンバー・ボイナザロフとGLORY・ヨーロッパのトップファイターたちを次々と招聘し、原口はそのハードルをクリアしていく。

原口とペットパノムルン、3戦目の結末やいかに

　そして昨年12月のRISE両国大会で原口はGLORYフェザー級1位のエイブラハム・ヴィダレスと対戦し、ヴィダレスを右フックで2RでKO。最終関門と言える相手に最高の形で勝利し、ペットパノムルンへの挑戦を勝ち取った。

　RISEが道を創り、原口が実力で勝ち取ったペットパノムルンとの3度目の対戦とGLORY王座への挑戦。ここまで団体が選手を後押しし、夢の舞台を整えたのは「THE MATCH 2022」以来ではないだろうか。

　海外遠征は大会の3～4日前に現地入りするのが一般的だが、原口は大会の一週間前にオランダ入りし、現地で最終調整を行っている。これは原口のリクエストをRISEが全面サポートして実現したもの。原口とRISEは一丸となって勝利を目指している。オランダ入りする直前、原口はこの一戦に向けた想いをこう語っていた。

「RISEが全面的に全身全霊でサポートしてくれるおかげで、最高の形で試合当日を迎えられます。それだけRISEも懸けてくれていて、一緒に戦ってくれている。自分自身のためにはもちろん、自分がGLORYでベルトを獲れば、格闘技の歴史に名を残すことになる。本来なら3度目の対戦を組むのもなかなか難しいと思うし、色々な意見もあると思います。でも僕は実力でここまで勝ち上がってきたし、僕を信じてくれている人がいて、RISEも僕に期待をしてくれている。自分を信じてくれている人のために勝つこと、それが団体のエースとしての仕事だと思っているので、何が何でも勝って、RISEをホンマに世界一の団体にしたいと思っています」

　原口とRISEが挑んできたVS世界の集大成。いよいよその答えが出る。

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