令和版・安生洋二の道場破りか⁉ 修斗2冠王がキック王者を喧嘩スパーでボコボコに!
まさかの事態が起こった。9月29日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催される『RIZIN.48』でエンカジムーロ・ズールー(南アフリカ共和国)と対戦する修斗世界ストロー級&世界フライ級王者の新井丈(和術慧舟會HEARTS)が、昨日27日、第2代KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者の心直(REON Fighting Sports GYM)とMMAガチスパーを行ったと自身のSNSで報告した。
2人はSNSで舌戦を繰り広げていたが、心直が道場破りのような形で新井の所属ジムを突然訪問し、そこでガチスパーに発展。同ジムの大沢ケンジ代表は「安生さんを思い出した」とコメントし、安生洋二がヒクソン・グレイシーと戦うために道場破りを行った過去を引き合いに出した。
【フォト】“キック王者”心直、MMAスパーでボコボコにされた顔、新井が腕十字を極める瞬間
そもそもの発端は、心直が自身のSNSで8月21日に「オープンフィンガーキックルールじゃなくてMMAルールで新井丈とやりたい」と書き込みしたことが引き金となった。さらに「修斗で強く見えるだけでしょ?wおれこないだまで修斗のこと地方団体だと思ってたしwwww」と心直が問題発言すると、新井が「HEARTSにおいでよ。明日やってあげるよ」と挑発。心直は「MMAデビュー戦にちょうどいいと思って喧嘩売りました。俺の喧嘩買ってくれませんか?もちろん公式戦で」と返した。
そこから言い合いがさらにエスカレートしていくと新井は「1週間くらいはジム来てもすぐ空けれるようにしとく」とコメントし、毎日、心直が来ないことをネタにカウントしていった。
ところが27日になり、突然、心直が「心直が行く」とSNSで宣言し、和術慧舟會HEARTSへ乗り込むことに。ついに心直は新井とMMAのガチスパーを行うこととなった。
新井はYouTubeチャンネルで、このスパーリングの様子を動画で配信。2人は打撃で打ち合うも、新井がテイクダウンに成功。そのまま新井は上からパウンドや鉄槌攻撃を打ち続け、一方的な展開にして見せた。
ダメージが大きく立てない心直を見て大沢代表が、「止めた方がいいよ、もう」と諭すも「あと1ラウンド」と要求。さらに新井は、パンチを打ちながら接近してテイクダウンを奪うとパウンド攻撃をしながら腕十字を極めた。たまらずタップした心直だが、それでも試合は続行となり、新井はヒザ蹴りを連打。さらにボディを打ち続け、ダウンする心直。だが、また立ち上がった心直は新井に向かっていった。
この場に立ち会った大沢代表は、「入らせんな」「蹴っていった方がいい」など心直にアドバイスを送るようになる。喧嘩マッチから次第に練習のような雰囲気となり、新井にボコられながらも耐える心直に、「がんばれ!」と声援を送る大沢代表の姿も。最後は新井も心直と打ち合い、気持ちが通じ合うような形でガチスパーは終了した。
新井は「修斗の悪口言われたので、そこは謝罪させます」と要求すると心直は、「修斗関係者、並びに修斗の選手をバカにするような発言をしてしまい申し訳ございませんでした。新井選手にはしかるべき手順を踏んでやり返したいと思っています。この度は、MMAファン、修斗関係者のみなさん大変申し訳ございませんでした」と謝罪し、因縁はひとまず決着した。
この動画を見たユーザーは「SNS上だけでイキるファイターが多い中、有言実行するなんて大したもんだな」や「心直ちゃんと行ったのええやん。口だけのやつよりよっぽど好感もてるわ」、また「Xで最初は嫌な感じのやり取りだなって思って見てたんですけど、ちゃんとスパーに来たの偉すぎだ!格闘家だと思い知りました」など心直の無謀な挑戦を称える声が多く集まった。
新井にとっては、心直と同じサウスポーのズールー対策(打撃)ができたことだろうし、心直はMMAの厳しさを王者相手に体感する機会を得た。2人が、今回のガチスパーの経験をそれぞれの試合で生かしてもらいたい。
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