2024/09/27（金）UP
（最終更新：2024/09/27 20:53）

伊澤星花と浅倉カンナが対戦する

　9月29日（日）さいたまスーパーアリーナで開催される格闘技イベント『RIZIN.48』の試合前インタビューが27日に行われた。
　第7試合の女子スーパーアトム級マッチでは、浅倉カンナ（THE BLACKBELT JAPAN）が現役最後の試合として同級王者の伊澤星花（Roys GYM/JAPAN TOP TEAM）と対戦する。浅倉は「もう最後なんで、どうなってもいいなって思ってます」と覚悟を感じさせ、一方の伊澤は飛びヒザでのKOを宣言した。

【動画】公開練習で浅倉がマススパー、伊澤のグラップリングも

　浅倉は17年のグランプリを制するなど、常にRIZINトップ戦線で活躍を見せてきた女子格闘技の顔の一人。近年は黒星が目立っていたが、前戦である昨年4月にはベテランV.V Meiに判定勝利。しかし今回の試合かぎりでの引退を宣言した。

17年のグランプリを制した浅倉

　インタビューで現在の心境を「全てがやっぱ最後なんで。なんだろう、全部楽しんでます」と噛み締めるようにコメント。

　イメージする試合展開については「今回自分が最後の試合で覚悟を持って行くので、バチバチな試合になるんじゃないかなっていう風に思います」と激闘を予感させる。

　相手は絶対女王の伊澤だが、弱点は見つけているか聞かれ「明確に見つけてるのと、捉え方次第なとこもあって。同い年で同じ階級の同じことやってる人、同じ人と思ったら、最初はすごい強いイメージあったんですけど、そう考えるとすごい気が楽になったんで、穴をしっかり見つけられました」と付け入る隙はあるとし、「もう最後なんで、どうなってもいいなって思ってます」と決死の思いも口にした。

　試合の作戦に関しては「鶴屋先生とは毎回作戦を立ててやってるんで、今回もしっかり対策してます。期待しててほしいです」ともちろん細かい点は明かさなかったが、入念に準備を進めてきた様子。伊澤をどう攻略するのか注目だ。

　対する伊澤は13勝無敗（1KO・7一本）の現RIZINスーパーアトム級（-49kg）王者。3月にはDEEP JEWELSでパク・シユンに一本勝ちし、DEEP JEWELSストロー級王座に続くアトム級も制覇するなど絶対的な強さを見せている。

　インタビューで伊澤は「今日COROさんとここに来る前に練習してたんですけど、ちょっと調子が良すぎて困ってます」とコンディションはバッチリの様子。

　どんな試合にしたいか聞かれると「やっぱり打撃の飛びヒザでKOしたいと思います」と飛びヒザでのKOを宣言。

　今回は浅倉のラストマッチとなるが、その点を問われると「ちょっと自分も試合感覚が結構空いてやりたいことがたくさんあるので、もうただの自分のための試合だと思っています」とあくまで自身にフォーカスしている。

今年3月の前戦で打撃の成長も見せていた伊澤（左）

　JTTで練習に励んできた伊澤は「今まで散々打撃でKOって言ってたんですけど、ビリーコーチにレスリングを教わり出して、自分元々グラップリングがすごい強くて、レスリングも強くなっちゃって、もうMMA全体が強くなっちゃってる。打撃でKOするかもしれないし、グラップリングの強さが見えるかもしれない。ちょっと自分でもどこで倒すかわかってないような状況ですね」と寝ても立ってもフィニッシュに持っていけると自信満々だ。

　さらに「今までと全く違う構えから始まると思うので、そこを楽しみにしてもらえたらなと思います」と構えも変えてくると話した。試合でのパフォーマンスがますます楽しみだ。

　ラストマッチの浅倉が絶対女王を苦しめるか、それとも伊澤が宣言通りの鮮烈フィニッシュで仕留めるか。

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